朝市 :青森編

北国の三月は冬と春がいりまじって、吹雪になって雪が積もったかと思うと、陽が出て解けてしまう、風がひどく冷たい。混じるといえば市場も同じで、青物はバッケ(ふきのとう)、アサツキくらいで、後は温室ものか、つけものくらい。

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それに対して、魚市場には冬が旬のカニ、マグロ、タラ、イカ、シシャモ、ニシン、サバ、イワシ、とれたてのものが売り台できらきら光っていました。これはこうして酒の肴に、あれはああして飯のおかずにといろいろアイデアは浮かぶのですが、台所がないのが旅人のつらいところ。

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ホテルの朝食バイキングのチラシをみて、十三湖のしじみ汁で涙を呑みました。

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(カンチョー)

 

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