実験展示「さわる 五感の挑戦 PARTI」によせて

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吹田市立博物館では、
9月16日(土)から実験展示「さわる 五感の挑戦 PART I」がはじまります。
市内の点字ボランティアー・グループのKさんなどから、視覚障害の方々に博物館を楽しめるようにしてほしいという熱心な働きかけがあり、S助役さんが積極的に協力してくれたので、これまでのメニューになかった(予算が付いていない)特別展示が実現したのです。

博物館から「見る」ことを除外すればどうなるか、これは頭の痛いアンチテーゼです。
貴重な文化財を触るなんてもってのほかと、博物館では(うちもそうですが)、モノを陳列ケースにがっちりと囲い込んでいるのが普通です。だから、目の不自由な人ににとっては、冷たい、つるつるしたガラスの平面ばかりが広がる場所としか認識できないのではないでしょうか。
もっともこの点については美術館や博物館も自覚があって、部分的ですがさまざまの実験が行われてきて、ユニバーサル(誰もが参加できる)ミュージアム、という考えがようやく一般化してきました。現在、ミンパクで行われている企画展『さわる文字 さわる世界』は、その本格的な試みです。

そんななかで、今回は、私たちの五感ーみる、さわる、きく、かぐ、あじわうーを考えることにして、どんな展示ができるかを考えてみることにしました。ミンパクの座頭市と名のる広瀬さん(*注)に助言をおねがいし、市民グループとの研究会をひらくなど努力を重ねてきました。しかし、どうしても明確な姿が浮かばず、不満の多い展示になることでしょう。「実験展示」とか、「パートI」とか聞き慣れない装飾がついているのはそのためです。

しかし、私たちの博物館は、惰性に流れるのではなく、常に目標をもって、それに挑戦していくつもりです。そのためには、市民の協力は欠かせない、それが千里ニュータウン展で実感したことです。今回もぜひ、足をお運びいただき、助言や協力をお願いしたいとおもいます。 (カンチョー)

(*注) 広瀬さん=民博・民族文化研究部の廣瀬浩二郎先生
プロフィールは、民博HPをごらんください。エッセイも掲載されています。
期間中、吹田市立博物館にも、ご講演に来ていただく予定です。 (ぼら)

コメント

  1. てつ より:

    おお ついに やるんですね? 幸い 17日 18日は 今のところ予定ありませんので 何かお手伝いできる事があれば 言うてください 触る展示 変わったもの 折りたたみカヌーや タンデム自転車ぐらいなら すぐ ご用意しますが・・ 天気がよければ タンデム自転車で 風を感じてもらいますか? あいにく 天気は悪そうですが・・(汗)

  2. okkun より:

    東京渋谷の松涛に、「手で見る」とうたった「ギャラリートム」がありますね。
    http://www.gallerytom.co.jp/
    実験展示、応援しています!NT展もまさに「実験展示」でしたよね…ビーカーにいろいろ入れちゃったもんだからぶくぶくぶくぶく…

  3. カンチョー より:

    てつ、おまえんとこのかれんだーおかしいんちやうか。準備のこと考えると、10月がいいんやけどなー。

  4. かんちょー より:

    てつさま:いつもおくれ、おくれになるけど、カヌー、タンデムのラインはおもしろいなー。まず、「いつやるか」があり、天候があり、相手、そしてこちらの態勢がある。カヌーならプールだよね。今から、土日祝」なら9/23,24,31、10/8,9があいてるかー。てつは?ちょっとねまわししてみよう。パトカンはつらいわ。

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