京大型カードの思い出

画像

「万博を生産した書斎」展示のコーナーでは、梅棹忠夫さんの情報整理技術を紹介しています。フィールドノート、京大カード、こざね、原稿、ファイルなどを展示しています。展示ケースの前で、わーすごいと声を上げている方がいました。つい声をかけたら、こんな話が・・・

(今から?年前、)高校生のとき北千里の本屋さん、S堂でアルバイトをしていました。「京大カード」はありませんか?と何度も聞かれたんですよ。阪大の先生方が、補充のために買いに来られたようなのですが、残念ながら当時、S堂ではあつかっていなくて、その時はどんなものかもわからなくて・・・・。のちに、京大カードと書いた製品パッケージは見ましたから、どんなものかはわかりましたけれど、実際に使われているようすを今日はじめて目の前に見ることができました。長年のナゾが解けました。
えっ、京大カードの原型をつくられたのが、梅棹さんなんですか。すごいですねえ、今ならパソコンで簡単にできるのでしょうけれど。あっ、そういえば、パソコンのアイコンでファイルを示すデザインは、紙製ファイルの形から来ていますね。パソコンが出てくる前は、 手作業でこれだけのことをやっていらっしゃったのね。

(こぼら聞き書き)

 

コメント

  1. おーぼら より:

    このブログ「10/26片寄俊秀先生の講演」の文章では省略しましたが、講演の中で片寄先生がタンザニアでプレハブ住宅を建てる話を「ブワナ・トシの歌」という本にするとき、その原稿を梅棹忠夫先生に見てもらった。数日後先生からカナタイプで「コノママデハホンニナラナイ」と手紙をもらったときには絶望的になった。しかしこれは叱咤激励の手紙だった。やがて「まだできないのか?」と電話がかかってきた。それで気をとりなおして書き上げた。と話されていました。

  2. きょうちゃん より:

    長らくか、久しくか・・たったの2週間/寸分・秒分の時代。
    アルプス一万尺・・今日の朝日新聞で・・ぎょうさん替え歌を作って、青春を駆け抜け あの、即興の詩歌の頭脳は、今、何処・・ジガジサン。
    いらない<敬白嘆賞-軽薄短小に水深>のか、いるのかノートパソコン。 「大生」していました。
    千里NT展の時、O社のタイプライターを「H師匠とAさま-カ監督・観衆/監修・段ボール制-太陽の塔」横に、展示。 こんなものもって、「ゴミょ」・・40年前の「角の隠しの声」
    あほか!!・・持って行って良かった。
    どれだけ、お子達が手にしていたか知らんやろ・・亭主関白・・こんな放言は慎みたい。
    梅棹忠夫先生に、吹田市立博物館で聞いた「アルペンスキー」は、脳裏を回転中・・。

  3. こぼら より:

    写真に、タイプライターが3台写っているのが見えると思いますが、奥の方からカタカナタイプライター、ひらかなタイプライター、そして一番手前が、商品化はされなかった幻の名器(?)、B社が2台だけ試作した梅棹専用の特殊仕様カナかなタイプライター。ワープロが出現するまでの、日本語をタイプライターで書く苦労の歴史がここに・・・
    「カナかなタイプライター」は、その名のとおり、3段シフトで、ひらかな、カタカナ、ローマ字が打てる電動タイプライターです。そして、もう一つの特徴は、縦書きで出てくること(ただし、2台のうち、もう1台は横書き)。ガラスケースごしに見るだけで、動かせないのが残念です。

タイトルとURLをコピーしました