吹田アーカイブ展:注目の一品(その2)長澤芦雪 樵翁図(中西家蔵)

画像 長澤芦雪(1754~1799)は、辻惟夫さんが「奇想」の画家として、岩佐叉兵衛、伊藤若沖、曽我粛白、狩野山雪、歌川国芳などとともに取り上げてから、大きな注目を集めています。
芦雪は、円山応挙の1000人を超える弟子の一人でしたが、多才、酒豪、いたずら好きといった困った性格のため三度も破門されたそうです。しかし、その卓越した技術は、師匠も認めており、大抜擢を受けて和歌山県串本の無量寺の内装のために派遣されています。
芦雪の絵は大胆な構図と奔放な筆使いが特徴で、明るく軽快なのですが、晩年にはグロテスクな絵が多くなるといわれています。この木樵の老人の描き方にもその傾向がみられます
中西家は岸部の大庄屋で、その美しい屋敷構えと建物がは国の登録有形文化財、吹田市の有形文化財に指定されています。また、江戸時代の儒学者や画家のおおくの書画を大切に守り伝えています。

(カンチョー)

*関連イベント*
◆講演会
5月24日(日) 14時~15時30分

「吹田ゆかりの文人画家」
大阪芸術大学教授 田中敏雄氏

◆おでかけイベント
5月13日(水) 「旧中西家と七尾瓦窯跡」
5月24日(日) 「岸部村歩きと博物館」
くわしくはこちら(すいはくHP)をご覧ください。

コメント

  1. もぐら より:

    かわいい顔をしてるけど不思議な木こりのおじさんなんですね。

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