ヘルシンキはとてもいい街だった。フィンランドの首都、人口約57万、衛星都市に100万という手頃なサイズで、中心部の町並みは清潔でけばけばしくなくエコ的、安全で落ち着いた感じ。街行く人々の衣装の基調は黒だが、黄色やピンクの鮮やかなコートやセーターを着ている人もあり、おしゃれである。
雪や氷に覆われた北の国はどうしてこんなにうまくやっているのだろう、もっと雑駁な言い方をすれば「なんで食っている」のだろう。製品として目につくのはノキア、マリメッコ。車や機械ではなく、通信やデザインが強く、いわば産業は工業から脱して、情報の時代に移っているのである。そういえば、ホテル、ショッピング・センター、博物館でのパソコン、インターネットの充実ぶりは、目を見張るばかりであった。
この国の現状をみて、日本のこれからの姿として目指せばどうなるのをかんがえると:
1)税金が高くなる(消費税は20%をこえると聞いた)
2)したがって、物価が高くなる(タバコなんて泣きたいくらい)
3)発電が原子力になる
4)女がのさばる(こういえば石ツブテがとんできそうだが、首相は女性だし。オフィスアワー後に、ちょっと一杯引っかけるレストランやバーの賑い、なかでも女性の多さと余裕ぶり。ハード・リカーにかわってワイン消費が伸びていることからもそれがわかる)
5)派遣型労働が増加する(女性の雇用はフィンランドでも後者である、賛否両論があるが、束縛されずに仕事とをこなす、あるいは楽しむという点では臨時型の方がいいのではないか)
難しいもんですねー。
(カンチョー)
コメント
女性が働くには社会が土台を作る必要があります。
①結婚後も結婚前と同じ条件で働けるよう、男性(パートナー)の協力が必要です。
②子育てしながら働けるしくみ、保育、家事の支援、が必要です。
日本は①も②もまだまだです。
特に男性の意識がまだまだ変っていないのがネックですね。
これは一般論でなく、実態を見て、経験してのことです。
風邪をひいて発熱、で、昨日お医者さんへ行きました。かかりつけ医は、小児科&内科という看板をあげているので赤ちゃんと幼児でいっぱい。私たちの世代が子育てしている頃は、連れてくるのはほぼ100%母親でしたが、今は父親の姿も多い。両親がバトンタッチしているところも。制度はまだまだだけど、若い世代の意識は少しずつ変わってきているのかなーと思いました。
保育園・幼稚園・小学校のイベントは最近父親の数はびっくりするほど多いですよ。(爺婆も)
でも、日常の家事を男性が担っているでしょうか?
わが子の事例を見ても…。
そこが問題なのです。
私たちの若い頃よりはうんと変ってはいますよ。
でも、仕事を続けられるには社会の意識、制度が必要です。