ユニバーサル・ミュージアムに関する報告会

先般よりこのブログでは、科研プロジェクト「誰もが楽しめる博物館を創造する実践的研究ーー視覚障害者を対象とする体験型展示の試み」(研究代表者:広瀬浩二郎)をご紹介していますが、その初年度分の活動の報告会が民博で開催されます。
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画像「常識を掘り返す」
--小山修三が開拓した
     “触れられざる世界”の民族学--

日 時:2009年3月29日(月)
              13:30~15:30
会  場:国立民族学博物館 4階「大演習室」

発表者: 小山修三 

民博名誉教授で吹田市立博物館館長の小山修三先生は、これまでにオーストラリアのアボリジニ、日本の縄文文化などの研究分野で、独創的な業績を数多く残しておられます。現在、その小山先生が精力的に取り組んでおられるのが「誰もが楽しめる博物館を創造する実践的研究」です。今回の講演会では、先住民や障害者に対し人類が無意識のうちに抱く差別観についての分析を手がかりとして、なぜ小山先生が「ユニバーサル・ミュージアム」(誰もが楽しめる博物館)という研究テーマに辿り着いたのか、大胆かつ率直に語っていただきます。長年のフィールドワークに基づく過激で非常識な、それでいて刺激的で説得力ある小山節が炸裂します!

本講演会は今年度から3年計画で実施されている科研プロジェクト「誰もが楽しめる博物館を創造する実践的研究ーー視覚障害者を対象とする体験型展示の試み」(研究代表者:広瀬浩二郎)の初年度分の中間報告会でもあります。今年度の本プロジェクトにおいて、小山先生は共同提案者として2回のワークショップを企画・運営されました。三内丸山遺跡(青森)、国際基督教大学(東京)で行なったワークショップの内容についても報告していただきます。ユニバーサル・ミュージアムをめざす本プロジェクトのユニークな取り組みは、民博の常設展の新構築事業の参考ともなるタイムリーな研究だと思います。

画像年度末のお忙しい時期ではありますが、名誉教授の研究活動を知る貴重な機会ですので、皆様の積極的なご参加をお待ちしております。
「非常識、ふと気がつけば、先駆者に」!

(廣瀬浩二郎)
         

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