カンチョー,葉山でトークショー?

画像去る12月14日,小山修三館長が葉山にある総合研究大学院大学(注1)で,先導科学考究(注2)の講師として,「過去を予測する ~縄文時代の食料と人口~」と題する講義を行いました。

「小山先生はICU卒業後,カリフォルニア大学へ留学され,・・・・。そして,今は吹博のトム・クルーズとして活躍されています。」という筆者の紹介の後,いつもの「ぼくちゃんは・・・・」といった口調で講義が始まりました。

住民票もない縄文時代の人口をどのようにして計算したのか。狩猟採集社会といわれている縄文時代には本当に農耕はなかったのか,焼き畑ではなかったのかと,一つひとつの証拠をもとに,また三内丸山遺跡の調査やオーストラリアのアボリジニ社会での経験などをまじえて,縄文時代の農耕の可能性を追求していく様子に,学生たちはつぶらな瞳をかがやかしてカンチョーの話に聞き入っていました。

受講したのは先導科学研究科・生命共生体進科学専攻の学生で,考古学分野の学生は2名ほどしかいなくて,ほとんどの学生は生命科学分野の学生たちでしたが,みんな興味を持ったようで,90分の講義の後の質問も活発に行われました。

話の途中,熱中してきたのか,カンチョーは上着を脱ぎ,そしてベストも脱ぎ・・・,筆者としてはシャツがズボンからはみ出ていないかと心配しましたが,この日はどういうわけか珍しくちゃんとしていました。

いつもの先導科学考究では,講義の後に講師を囲んでのお茶会(あるいは飲み会)が行われるのですが,次の日に飛騨での集まりにでなければならないということで,カンチョーを囲む会はお流れとなりました。あとで学生たちから,今度葉山に来たときはぜひ囲む会をやってくれと頼まれました。

(カンチョーの不肖の弟子)

注1)平成元年にできた日本で最初の大学院だけの国立大学で,国立民族学博物館などの大学共同利用機関と連携して教育を実施している。したがって,民博にいたカンチョーは本学の名誉教授でもある。
注2)年に8名ほど学外からいろいろな分野の研究者を招いて,オムニバス形式で講義を行うもので,学生たちに専門分野だけでなく幅広い知識を持ってもらうために実施している科目である。

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写真はカンチョーの不肖の弟子さんがカンチョーをしている附属図書館です。    

コメント

  1. きょうちゃん より:

    お正月には、富士山みたいなあ・・・

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