白河だより

福島県白河の高原の奥に来ています。福島原発から80キロの微妙な場所にあるY地区は昭和21開拓がはじまったところ。牧畜とバレイショを中心 頑張っていましたが、いまは放射能でばたばた。1日に一本くる町からのバスの停車場に、太陽電池でうごく放射能測定器がつくられていました(白河市や西郷村にはあちこちおかれているそうです)。

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表示は0.2870μSV/h。「1.0をこえなければ大丈夫だそうよ、このあたりは他より低いのでよかった」、と掃除をしていたご婦人がいいました。「畑でほうれん草を作ったらよくできた。検査もOKだったけど、孫が怖いからヤメなさいというので、ぜんぶ刈り取って埋めちゃった、だから食べ物は町のスーパー」、風評被 害は地元まで及んでいるのです。

画像辺りを見回すとチョウ、トンボ、ハチからカまで、ハタネズミは見なくなったけどモグラはいる、トリの鳴き声はカラス、スズメ、ウグイス、メジロ、時にはサンコウチョウとうるさいくらい、生態系が大きく崩れている感じはまったく受けませんでした。元気のないのは人間くらい。それでも方々 で除染がはじまっているそうです。自然に恵まれながらもこういううっとうしい気持ちはいつはれるのでしょうか。

PS:例のタヌキは冬にならないと来ないそうです。ベランダに柿渋をぬりました。

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(九官鳥)

コメント

  1. てつ より:

    じゃあ 明後日から 飛騨だより 書いてもいい?(^^)

  2. 団塊の婆 より:

    塗るのは柿渋なのですね。そちらでは普通に売っているものですか?気がつかなかっただけで大阪のホームセンターにもあるのかな?柿渋ってなぜか憧れのようなものを感じています。北海道では柿がなかったからでしょうか。そういえばさつま芋もなかったわ。

  3. 長江 より:

    会津が柿の産地で、柿渋も容易に手に入ります。去年はそれにベンガラを溶かし込んだので、きれいなベンガラ色に塗りあがりましたが、一冬でだいぶうすれ、今年は残った柿渋だけで、うすくぬって乾かす過程を10回ぐらいくりかえしました。裸足で歩くと気持ちがいいですよ。

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