行基展の初日、何とか演示を終えて、無事スタートしました。解説プレートがひとつ、逆さまにおかれていたのはご愛嬌。中国の旧正月では「副」の字を逆さに張り付けたりします。「到福」といって転倒した福は「福が来る」という意味になります。もちろんすぐ直しました。
開会式には竹内忍一議長が駆けつけてくださり、「三世一身法」に言及し、それが行基の土木事業や開墾事業の前提であると指摘され、今日における意義についても示唆されました。西川俊孝教育長も川下貴弘地域教育部長もお越しくださいました。
天理大学雅楽部による管弦、謡、舞楽は行基が活動した天平の時代に聴衆をいざないました。佐藤浩司教授の解説もまた独特の味わいがありました。アンケートをみると絶賛にちかいものでした。古代にタイムスリップしたような気分になった人も多かったようです。6月1日(土)には雅楽の楽器を奏で、舞楽の衣装を身につけて踊るワークショップが開かれます。天理大学雅楽部の学生さんたちが今度は手取り足取りで教えてくれることになっています。
吹田高校の学生さんたちが作ってくれた古代の「蘇」もふるまわれました。今日は古代づくめで楽しんでいただきましたが、展示場の入館者は260名を越え、開会式、雅楽、講演会も用意した椅子がほぼ満席でした。「痩せ馬の先走り」にならないことを願っています。(アルプスの少年)
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