ブログの足あと4.(再発熱期…2007/1-2007/12 中編)

画像前編からつづく!)

■情報は先に出したほうがお客さんも来る。
これはときどき誤解されることですが、博物館の内容をあまりブログで出してしまうと、お客さんはそこで満足してしまって来なくなるのではないか…?という心配。そんなことはなくて、僕は逆だと思います。ブログで詳しく内容を出せば出すほど、関心がある人はもっと知りたくなって博物館に来るのではないでしょうか?リアルで得られる情報には、ネットや紙などの間接メディアとは違った価値があるからです。ブログで予備知識を持って博物館に来ると、もっと深くわかります。情報は出し惜しみしちゃいけません。今の博物館は、「情報爆発時代」の中を生きているのです。

■更新を止めてもアクセスが絶えなかった初代ブログ
4月には、初代ブログのアクセスが50,000に届きかけているというカンチョーの考察が出ました。ふつう更新を止めたブログは、新しい情報が加わらないわけですからアクセスは伸びないものです。アクセスを伸ばしたければ更新すること。これがブログの鉄則です。それが更新してないのに伸びるということは…?5月22日にはこんな分析も出ています。カンチョーすっかりブログにハマッちゃってます。

■カンチョー、ヨーロッパに逃走!でブログは?
ところがそのカンチョーが、ヨーロッパに長期旅行に行くことになりました。千里ニュータウン展以降、はじめての長期不在でした。さぁさぁブログはどうする~?大型企画の谷間の時も、ブログの火だけは絶やさずに…と、まるでオリンピックの聖火を持ってしまったかのような使命感でキープしてきたブログの火…。当初カンチョーはノートPCを持参し、ヨーロッパからでもなんとかブログを書こうと考えていたようです。ところが接続やら設定やら(okkunが)説明するほどに、こりゃあ一大事だわいということがわかってきて…それにカンチョーは1ヵ所ではなく、いろんな国を点々とする予定で、移動するたびに接続やら設定やらに忙殺されたのでは旅情どころじゃありません。ネットカフェを使うという手もありますが、それでは日本語に対応できない…。結局、「優秀なる秘書(こぼらさん)が日本にいるじゃないですか!」ということになり、PCを持ってくのはあきらめて、FAXでも手書きでもなんでも原始的な方法で原稿を送るのが一番確実だと。旅行の時ぐらい、ブログのことを忘れましょうと。…っつって旅立ったのですよ。ところが…

■親指姫の出現
なんとカンチョーは旅行を始めるやいなや、次々と「旅行記」をブログにアップし始めたのでした。「携帯」から…。その手があったか~!と目からウロコでしたが、これがまたPCから送ってくるのとは違う軽快さで、なかなかいい感じ。初日こそケータイのレンズに指がかかってたりしましたが、これがまた、どんどん上達してきます。ネットへの直接アップではなく、こぼらさんに写メで送ってきて、こぼらさんがアップするという方式でしたが…。市民も電源の心配したりプラグのお節介やいたり、万全の野次馬ぶりです。それにしても文章の入力。よっくテンキーだけで漢字変換までやって、女子高生みたいなことカンチョーやってるなあ~、しかもだんだん文章が長くなってくるし…と、こぼらさんと感心していたら…なんと真相はこちらに。(爆!)

■ブログ中毒
いったん博物館とかブログの心配から離れてみる…はずの旅行が、こんなことまでしてブログ中毒になっていると証明してしまったこの不在期間、7月16日にはついにカンチョー自身から(ネットカフェで書いたらしい?)ローマ字のコメントが入ります。それにまた(ネットカフェの日本語非対応のPCでカンチョーが読めるように)ローマ字で返す心やさしき市民たち…ついにブログは「心の交流」にまで昇華したのでした。けっきょくカンチョーの「ヨーロッパだより」は、1ヵ月で41通にもなり、ブログ・ライティングの新しい可能性を広げました。短い文章しか書きにくい環境でのブログも、さっと書いた絵葉書のようで、またいいものです。はじめの頃はマジメに館長ノートとか書いてた人が彫刻の形態模写とかに精を出すようになり、ハマればハマるほど肩の力が抜けてくるのも面白いところです。これたぶん、ブログやってなかったらさすがのカンチョーも形態模写はやってなかったと思うのですよ。ブログにハマるあまり、旅先の行動までもが「見せる」ことに変化していくありさま…すべての道はブログに通ず。同行の親指姫様は「芝居がかっててつきあいきれない」とこぼしながらケータイのシャッターを押すのでありました。またエストニアでやってんだろうな。(つづく)

(by okkun)

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