この夏季展は東日本大震災がきっかけとなりました。日本沈没という預言書を書 いた小松左京さんにメッセージをおねがいしたいと思っていたのです が、ぐずぐずしてるうちに残念なことになりました。ただ、小松さんは今回の災害は地震・津波だけではない、もう1つ、原発事故ー放射能という人災 がある。それをどう乗り越えるか考え、行動しなければならないというおかんがえだったそうです。
これまでの講演やイベントは地震かんけいがおお かったのですが、いよ いよ最後の追い込みに入った今週からは、放射能に関係のものがいくつかあります。
1.8/16(火)親子工作:霧箱を作ろう:箱に霧を満たし、暗くして中をのぞくと空気中をとんでいる放射能のあとがみえるしかけです。これを ウィルソンの霧箱といいます。
2.8/17(水)講演 14:00~17:00 柴山元彦 「身の回りの放 射能の測定」 私たちの身の回りには岩石、温泉、建物、排気ガスなど に、放射能がふくまれています。これらは、常に自然の中にある微弱な量で(年間 0.5ミリシーベルト)、人体に害はありません。
3.8/21(日)講演 14:00~17:00 吉岡律夫 「福島原発事故ー なぜ起きた?防げたのか?今後どうなる?」 放射能汚染は、農作物、酪農製品、海産物、東京都の水道、大文字の火送りの陸 前高田市の木まで、大きな社会問題となって、わたしたちをおびやかし ています。それらは、本当に恐るべきものなのか、あぶないのか、克服できるものなのか?それとも日本沈没のようにみんな逃げ出してしまうのか?マ スコミに踊ら されることなく、基本的データを冷静にみつめる必要があるとおもいます。吉岡 さんの講演は現場(当事者)からのレポートです。吉岡さんは大阪大学大学院・原子力工学専攻・修士課程を終了し東芝在籍時代には原子力事業部にて原子炉設計・安全解析等に従事。福島第一原子力発電所の三号炉も設計されました。現在は東芝を引退して、ご自分の会社((株)日本システム安全研究所)を経営しています。失敗学会の会員でもあります。
(カンチョー)
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