本日開幕 阪口吹田市長・小山館長のあいさつ

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阪口吹田市長のあいさつ

まず、本日は吹田市消防音楽隊の音楽を紹介していただく機会を与えていただき、ありがとうございました。

この千里ニュータウン展は、昨年の「足とはきもの展」に続く第2弾として構想されました。
吹田市は丁度いま、千里ニュータウンのリニューアルという問題を抱えています。その最中にあって、時機を得た催しだと思います。その観点からも敬意を表します。

以前の吹田市は「ビールと操車場のまち」と言われ、「千里ニュータウンと万博のまち」と言われ、今は「医療と教育のまち」と言われ、市政施行65年の間に大きく変貌をとげてきました。

大阪でも学芸員のいる博物館は堺市と吹田市くらいではないかと思っています。現在、全国で公立の博物館の見直しが行われていまして、そのあり方が根本的に問われています。その中にあって博物館をどのように継続していくのか、その一つとして市民参加、参画による博物館があるのではないかと思っています。

今回の千里ニュータウン展の市民委員を募集しましたところ44人の市民の方々が参加していただきまた。そして一から十まで市民の発案と構想と実行力によってこの春期特別展が実現しました。

私も委員会に参加しました。夜の8時半ころ参加したのですが市民委員の方々は10時か11時ころまで討議をしていたと聞き及んでいます。そして今日を迎えるまでに、このようなたいへん熱のこもった委員会が何十回と開かれたと聞いています。

6月4日までの開催期間中に、とにかく行事が目白押しなのです。私はいろんな博物館に行きますが、このように行事の詰まっている博物館の催しは見たことがありません。市民の方々の力がこんなに大きいものだということを改めて感じて、敬意を表したいと思います。

今までこの博物館ではこのような大きな取り組みはありませんでした。新聞やテレビで連日取り上げられています。こんなうれしいことはございません。

このようにすればこれからも吹田市立博物館は維持、継続、運営できるのではないかと思います。この取り組みに大きな力を与えてくださったのが館長をしていただいている小山修三先生で、館長のバクっとした、裾の広い、大きな人間性が大きく寄与していると思っています。

また谷川さんという市民委員会の代表者をはじめ、素晴らしい知性と叡智をお持ちの実行委員の方々のご努力に敬意を表したく思います。

昨夜は朝3時半まで展示の作業をなさっていたと聞いています。そのような市民委員のみなさまに感謝を申し上げますとともにこの春期特別展が大成功しますことを祈念しまして心からのお祝いの挨拶といたします。

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小山館長のあいさつ

市民が企画・運営する「千里ニュータウン展 ひと・まち・くらし」、これほど大規模な展覧会は日本では最初の試みだと思います。

博物館にもバブルの時代がありました。大金をかけ、完全・無欠な展示をやる。(ご存じのように)これが日本の博物館の一般的なかたちとなりました。しかし、それができなくなった。

市民が手づくりでやるのですから、不完全で素人っぽい。まだベターなもの、やり方があるよと、次々すがたがかわる。わたしたちは、これを「進化する展示」と呼ぶことにしました。そういう意味では、結果よりプロセスがおもしろい展示なのです。

南千里、佐竹台のサテライトもあります。
期間中、何度も足をお運びいただき、お楽しみいただきたいと思います。

(録音起こし by おーちゃん)

 

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