「吹田の景観を掘りおこす」展関連イベント

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講演会「縄文海進と日本沈没」

2006年8月27日(日)14:00~
吹田市立博物館講座室にて、上記講演会が開かれました。

まず最初に、小山修三館長のイントロ。

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「環境に大きな影響を与える大きな原因の一つは気候である。過去200万年の変動をみると、温暖期と氷河期がくりかえしあらわれたことがわかる(上図)。
縄文時代に近づけていえば、約1.5万年前、最終氷河期であるヴュルム期のあと急速に温暖化して、今から6000年ぐらい前の縄文前期に、ヒプシサーマルと呼ばれる最高温期を迎えた。

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この頃は現在よりも平均気温が5度近く高くなったといわれている。海面が上昇したので、大阪では上町台地あたりをのぞいてほとんど海になり、河内湾を形成していた。吹田市でいえば、垂水あたりまで海が迫っていた。貝塚からは、ハマグリやカキ、魚の骨も出ている。しかしその後、寒冷化にむかうとともに、湾は湖になり、陸化していった。

環境が変わるもう一つの原因は、地殻変動である。とくに縄文前期におこった鬼界カルデラの噴火によって、西日本の縄文遺跡は大打撃をうけ、西日本の人口が東日本を凌駕するのは、水田稲作がはじまった弥生時代からである。」

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このあと、小山館長(写真左)、ゲストにSF作家の小松左京氏(写真中)、民族学者の石毛直道氏(写真右)の鼎談がおこなわれました。

あ~、いつも館長の入っている座談会は、話が飛ぶ飛ぶ・・・・ちょうはとぶ・・・・(もっとも今回は二人の大モノにひっぱりまわされてましたがね。)オモシロイけれど、ついていくのが大変。
今回は、石毛先生が入っておられるので、食の話がたくさん出ました。ゾウの料理の話まで登場。

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立ち見もでる盛況でした。みなさん、ご静聴ありがとうございました。

(by しょーちゃん、おーちゃん、ぼら)

 

コメント

  1. 団塊の婆 より:

    今の温暖化が人間の活動もさることながら、おこるべくして起こっている自然のサイクルの中にあるのかしら?「縄文海進」のように「文化の海進」がおこるのだろうか…

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