金沢21世紀美術館に行ってきました。

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また平日に会社をさぼって冬の金沢美術館旅~。

斬新な展示で評判の「金沢21世紀美術館」。町の真ん中の小中学校を移転させてまで、公共のための素敵な空間を作りました。

建物の平面図は真ん丸。ほぼ地上一層、地下一層で構成され、ガラスを多用した開放的な雰囲気です。見えてるのはカフェの部分。オシャレでしょ~?モンブラン美味しかった。市内の著名レストランの支店ということになっているようでした。

●この美術館が目指すものは…
○世界の「現在(いま)」とともに生きる美術館 ○まちに活き、市民とつくる、参画交流型の美術館
○地域の伝統を未来につなげ、世界に開く美術館 ○子どもたちとともに、成長する美術館

●建築の考え方は…
「まちに開かれた公園のような美術館」

だって。公園の中にあるのに威圧的で近寄りがたく、入口もよくわからないどこかの博物館の人に聞かせたい。こっちは「シニアたちとともに成長」しておりますが…

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●超モダンな敷地の一隅にはわざと木造の小屋風に作った「プロジェクト工房」が。アーティストが泊り込んで作品制作もできるそうです。建物からして遊び心いっぱい!展示準備が間に合わなくなっても安心安心。

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●有名なのはこのプール。スーツを着たまま泳いでる人がいます!

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…実は強化ガラスの上に水深10センチ程度の水を張り、ガラスの下には部屋がある…という趣向。これは常設的作品の一部。う~ん…どこかの「常設」とえらく違うなあ…(さっきのスーツの人はふざけてたんですね)

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●展示は残念ながら一部だけ「撮影可」でしたが、これは奈良美智展の一部。全長7mの巨大な犬のぬいぐるみ(後ろの人と比べて!)ができていく様子を紹介する…という趣向。「進化するぬいぐるみ」ってわけです。

●博物館主催の美術展が3つ同時開催していたほか、「市民ギャラリー」として貸しスペース的な運用になっている区画も。こちらでは北大路魯山人展なんて渋いものやってたなあ。保育ルームまであって(しかも美術館利用者でなくても使える)、オープンマインドな運営と柔軟な発想の展示が人気の理由だってすごくわかりました。

きょうは辛口になってしまった。

(by okkun)

コメント

  1. 橋本俊 より:

    ごぶさたしてます!>金沢21世紀美術館 いやぁ、以前テレビで見て一度行ってみたいと思っていたんですが、 こうして写真や色んなところを見て回ってられるokkunnさんのお話を見ると、行きたい気持ちがムズムズしてきました!奈良さんのぬいぐるみはその場で製作されていたんですか?これから写真のぬいぐるみがどうなっていくのか、すごく気になりました。

  2. okkun より:

    「NT展」を手伝ってからというもの、よその博物館とか美術館へ行くと、「お金があって(ありそうで)イイナー」とか、「この展示いくらかかってるのかな?」とか、そういう見方になってしまっているのです。とほほ。ちなみに金沢21世紀美術館は特別展+常設展で600円。場所貸しの北大路魯山人展は1200円でした。隣にできた金沢能楽美術館(雨宿りで入った)と共通券もありました。ケーキ(モンブラン)+コーヒーは900円ぐらいだったかな?けっこう散財したけど見ごたえあったからトクした気分になれました。

  3. kf より:

    奈良さんのイヌ、青森県の三内丸山遺跡に隣接した美術館にもいました。あっちのはぬいぐるみじゃなくて白い巨大な彫刻。「あおもり犬」っていうんだそうです。金沢のぬいぐるみは、成犬になったら何という名前がつくのでしょうか・・・

  4. akakage より:

    ごぶさたしております。しばらくブログを見ていない間に、FM放送局の話題までちりばめられており、感服しております。21世紀美術館には私たちの同僚だった学芸員さんが勤務されています。かなり仕事のできる方で、しかし相当しんどい毎日らしく、時々電話をするのですが、なかなかつかまりません。「そのうち遊びに行くわ」と言ったきりお会いしていないので、今度遊びに行こうと思っています。

  5. P より:

    琵琶湖博物館は、現滋賀県知事がおつとめだったところですね。研究者としての活動を基盤に、地域経営に関わろうという、あの意欲!(ちょうど12月2日の朝日新聞日曜版beに、嘉田知事がとりあげられていました)。残念ながらここの学芸員さんの学術論文を読んだことはありませんが、どんなに地域に密着した研究がなされているか、想像がつくような気がします。それから、琵琶湖博のHPをながめていてびっくりしたこと。所管が教育委員会じゃなくて(もともとはそこだった)、滋賀県が特別につくった『琵琶湖環境部』というところなのだそうです。

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