万博が始まったのは小学校5年生だった。吹田市内の小学校だったためか学校生活にも開幕前からいろいろ万博の影響があった。
授業では、万博の歌(三波春夫の歌じゃない。唄は佐良直美らしい。)を連日音楽の時間でもないのに歌っていた。
♪「ここに千里の丘がある」
1.待っている 万国博を待っている 空へひらいた両手をつなぎ
三千万の友をむかえる ひにひかる屋根に みんなでなろう
※ふるさとのまち 吹田市の ここに千里の丘がある
2.やってくる 万国博がやってくる 語る言葉はちがっていても
世界の知恵と夢をつたえる 一筋の川に みんなでなろう
※(くりかえし)
3.ここにある 万国博がここにある 愛の楽譜を胸にかかえて
祭の広場 星でうずめる 美しい歌に みんなでなろう
※(くりかえし)
メロディーも覚えていますが、譜面はよう書きません。
所属していたクラブはトランペット鼓隊だった。エキスポランドの近くにあった野外劇場で演奏もした。演奏曲目は、今となっては、忘れてしまったが、パートは小太鼓だった。同級生の一部からは羨望のまなざしを受けた。でも毎日の練習は辛いわけではなかったが、楽しいものでもなかった。演奏のため男子は紺色の半ズボン、女子はスカートに、白いカッターシャツに胸元には赤いリボン。白いベレー帽とハイソックスという衣装もそろえ、当日に臨んだ。近所の子ども会も同じく出演し、吹田市の小学生は何かと万博と関わりが多かった。
当時流行っていたものは、会場で外国人からサインをもらうことだった。空いているパビリオンに行っては、外国人と見るや、相手かまわずサインをもらった。あれはいったい誰だったのか。今ではサインの手帳もなくなってしまった。パビリオンのバッチもたくさん集めた。当時の小学男子の服装の定番は野球帽。帽子にはバッチが鈴なりで、重たいくらいだった。
家庭でも万博は盛り上がっていた。大方の吹田の家庭ではそうだろうが、我が家も例外ではなく、万博見物で親戚一同が泊まりがけでやってきた。ふとんを新調して、寝る場所を確保するのがたいへんだった。
会場に行くと必ず国際バザールでチョコレート味のソフトクリームを買って、光の木の下で食べた。
先日、大学時代のゼミ仲間の飲み会に出席した。久しぶりの再会のうえ、職業もバラバラなため話が合わないことも多かったが、たまたま話題になった万博の話では盛り上がった。一人が吹田市内の学校でもないのに、『未来の万博』というテーマで絵を描かされた。太陽の塔をスケルトンにし、頭にかつらを付けて描いたら上手だったので、どこかのコンクールで入賞して阪神百貨店に展示してもらったといっていた。万博は私たちの世代には皆、強烈な印象を与えたようだ。
(H.F)(歌詞資料提供:こぼら)
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ここで問題です!H.F.さんはこの写真の中のどこにいるでしょう?
コメント
万博の歌(三波春男の)は吉永小百合がまず歌ったとウィキペディアに書いてあったけど、なんで三波春男になったのかなー。
『日本万国博覧会公式記録』を借りてながめていたら、第2巻(p.212)に、「4月5日11:00 吹田市山手小学校51人 トランペット演奏・・・」というのがありました。H.F.さんの出演されたのは、これですね。春休みなのに、ごくろーさま!
「ここに千里の丘がある」は万国博を迎える市民の歌として製作された歌です。万国博が開幕する昭和45年3月15日の丁度2年前の昭和43年3月15日に片山町
市民会館大ホールで歌手「佐良 直美」さんを迎え大々的に発表されたものです。
レコードが限定3000枚発売されました。価格は
200円です。岩谷時子詩、いずみたく作・編曲、佐良直美歌、レコード会社はビクター。です。
私は当時16歳、発表会に行き会場で買ったレコードを
今でも綺麗な状態で持っております。あ~もう42年前のことですが、今でも鮮明に覚えております。
歌詞は巻頭の通り間違いありません。譜面は有ります。
それに盆踊り用に民踊振り付けがあります。図も持っております。
ごぶさたです
まだまだ エキスポ70は 生きてるんですね
冬眠から 復活しますかぁ~(^_^;
まだまだ 上海万博には 負けません 6400万人
昨夜も 大阪万博の話で 大阪駅前第一ビルの屋上ビアガーデンで 盛り上がりました(^^)
「ただいま」>^_^<
てつさんおかえり。そのレコードはぜひとも博物館で「聴く会」をやりたいものですね。
「ここに千里の丘がある」のレコード盤ですが、現在万博公園内のEXPO’70パピリオンで開催中の 第3回「私の大阪万博思い出の品展」に出展しております。主催者にお願いしましてこのレコードからCDに録音してもらい会場内でエンドレスで流してもらっております。聞きたい方がおられましたらどうぞお出かけ下さい。2013年10月1日(火)までですのでお早めに。! 先日私も同展を見に行き、今から45年半前の相良直美さんの声を久しぶりに聞き非常に感激をいたしました。