北千里駅開設40周年を記念して行っていた写真展「アーカイブ北千里」が終わりました。
この中で、昨年のニュータウン展に展示した約40年前の写真に、撮影場所を探しあてて全く同じように現在の写真を並べて展示する…という試みを付け加えました。「定点観測」という手法です。この写真は青山幼稚園前の1965年と2007年。42年のときを隔てています。
私はニュータウン展以来、ニュータウンの古い写真を大量に見るうちに勘が働くようになり、自分が撮ったのでない写真もこれはどこの写真か、だいたいわかるようになってきました。千里ニュータウンは計画都市ですから、団地の付番や運営主体、年度別によるタイプの違いなどに一定のルールがあり、場所の特定はたぶん普通の町よりやりやすいと思います。
ところが現地に行ってみると…!たしかにこの場所だとわかっても、樹木があまりに大きく成長していて、同じ場所、同じアングルで撮れないケースがしばしばありました。
この例は比較的対比しやすい例で、道の幅、曲がり方、坂道や遠景の丘の感じ、左の土手の土止めの切り欠きの位置などで、たしかに同じ場所だとわかります。大規模な工事などによる根本的な変化は、何もありません。でも…42年前には影も形もなかった街路樹が大木に…!1965年の写真で写っている団地は全く同じ位置で今も存在するのですが、緑の陰になって全く見えません。(冬に撮れば、もう少し見通しが利くのでしょうが…)
ずっと住んでいると「景観の変化」には気がつきにくいものですが、たしかに街路樹は毎日成長してきたのだと、動かぬ証拠に42年の歳月を知らされることになります。
(by okkun)
コメント
てつさまの写真をみて私もそうかんじました。
最近、千里NTを(仕事がらみで)視察したという学生時代の友人が、「いい環境ね」という感想を寄せてくれました。そういえば、30年近く前に、彼女にわたしが千里に住んでるよと言ったときは、別にそういう感想はなかったな。殺風景な町に住んでいると思っていたのかも。写真を比較してみると、納得ですが。。。まちは、育てていくものですね。
いやぁ 40年 ってのは 難しいですわぁ やってみて 感じました(^_^;