万博開催の前年・1969年に制作されたポスターである。
デザイナー・亀倉雄策、フォトグラファー・早崎治、とりまとめのアートディレクターが、関西を代表するクリエーター・大高猛。先生の苦労は並大抵ではなかったことは容易にうなずける。開幕にふさわしく、華やかなお祭りを表現できるもの・・・。
「リオのカーニバルの日本版のような、熱気が伝わるものを・・・」
宝塚映画の大スタジオを借り、15種類の日本を代表する舞踊を集めたという。リハーサルもなしで、100以上の踊り手が一斉に踊る中での本番撮影。鐘・太鼓・笛・・・すさまじい音が響き渡る中での撮影。交渉から仕上げまで、大高先生が一人で受け持ったという。そのご苦労の裏話には、想像を超えるすさまじいものがあった。
秘話づくしの万博、当時の日本を代表するクリエーターたちの、汗が染み込んだ博覧会だったのだ。
(あかちゃん)
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