梅棹資料室探検記

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07EXPO70のための展示品をお借りするために、梅棹資料室を訪ねました。

「梅棹先生手書きのカードや原稿があれば、お借りしたいのですが」と資料室のMKさんにおうかがいしました。すると、続々と・・・

まず、カード。

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こちらは、オープンファイルにおさめられたモンゴル調査(1944~45)の資料です。
梅棹先生のスケッチがありました。

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原稿
「日本文明の位置」1983年パリの外交アカデミーでの講演原稿。左下にUMESAO-Tと入った特注品の原稿用紙に書かれています。

そういえば、コヤマセンセイの原稿は、入力したらみ~んな捨てちゃったなぁ。。。(後悔)
コヤマ時代になると、出版社にはテキストファイルで入校していたから、原稿用紙に書かれたものは、「こざね」みたいなもの。そう、いくら梅棹先生でも、消耗品の「こざね」は、もうないですよね?

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ええっ!?
これ、『知的生産の技術』(1969、岩波書店)の「こざね」ですか・・・(絶句)

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カードにみえますが、これは「こざね」の原型となったもの。後の「こざね」よりも一回り大きい紙に、タイプライターで、文章がローマ字打ちされ(梅棹先生のローマ字論は、必要から生まれたのだと確信)、段落ごとに手製の茶色の袋にまとめられています。モンゴル調査は、こうやって報告書が書かれたのだそうです。

資料の質もさることながら、量でも圧倒されてしまいました。資料室ごと展示したいよ・・・展示したいモノを全部借りると、特展場が梅棹資料だけでいっぱいになってしまいます。どれを選択すればいいのか、今、真剣に悩んでいるところです。

(こぼら)

 

コメント

  1. もぐら より:

    こざねは、古墳時代の鎧、「挂甲(けいこう)」のパーツです。パカウケせんべいくらいの細長い鉄の札で、革紐で閉じて鎧の形にします。もぐらは復元された挂甲を見に20年以上前に関西大学に行ったことがあります。風の谷のナウシカで、ナウシカやクシャナが着てた「じゃら」っとしたヨロイ。あんな感じです。…こざねって、こーゆう使い方もあるんだ。

  2. こぼら より:

    すみません、「こざね」ってファン用語?漢字で書くと「小札」。(鎧の部品の言葉らしいですが、そっちの方は知りません。)一言でいえば、メモ用紙、大きめの「ポストイット」みたいなものといえばいいのでしょうか。
    「こざね」は考えをまとめるためにつかうものですから、あり合わせの紙でつくります(これに対し「カード」はデータベースに貯めるためのものなので、しっかりした紙を用意します)。
    いいたいことを、1枚に1文ずつ書き、並べて文章にしていきます。入れ替え、並べ替えをしながらまとめて、これでよし!となったら、ホッチキスなどでとめて、いざ、原稿用紙に書き始めるわけです。
    今はパソコン上ではわけもないカット&ペーストを、アナログ的にやる方法ですね。

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