万国旗が語る万国博

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「07EXPO70-わたしと万博」の会場へ上って行くと、天井から皆さんをお迎えしている鮮やかな万国旗…大阪万博で実際に使われた本物です!

日本を含め、全参加国77ヵ国。フルセットでの掲揚は当時以来ではないか?と「万博ミュージアム」の白井さん。掲揚順も当時のまま再現しています。国旗の掲揚順には国連方式、IOC方式などがあるらしいですが、万博で採用されたのは「参加表明順」。(ただし日本は最後。)写真の右奥、カナダから始まって、左手前の日本まで。

このセットは1970年当時のままですから、今は使われていない旗もあります。手元の最新の国旗の本と比べてみました。
●国家が消滅した国が、2ヵ国。
●国家連合を解消した国が、1ヵ国。
●(旗はそのままだが)国家連邦を結成した国が、1ヵ国。
●(旗はそのままだが)分断を解消した国が、1ヵ国。
●(旗はそのままだが)国家が分裂した国が、1ヵ国。
●(旗はそのままだが)国名の変わった国が、2ヵ国。
●国旗が変わった国が、6ヵ国。
●日本と正式の国交がなくなった国が、1ヵ国。
合計9ヵ国の旗は、いまは使われていません。37年間で9/77では意外と少ないようですが、国情が不安定な国や小さな国は万博には出てきにくいので、世界はもっと激しく変わっています。東欧や旧ソ連では、ことごとく国旗が変わっています。複数回国旗が変わって元に戻った国もあります。

実は日本の日の丸も、1999年の法制化の際に、正式なタテヨコ比は7:10から2:3に変わっています。少し横長になったわけ。(知らなかった!)

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会場に掲揚してある旗は、タテが1.5mほどもあり、広げると大変大きいものです。

当時の参加国を調べていて興味深いのは、中国は中華民国が参加していること、まだベトナム戦争中だった南ベトナムが参加していること、けっきょく万博の参加国は、主催国の外交方針に左右されるものであることです。オリンピックは古くは期間中は戦争をやめた…という故事があるらしいですが、現実はなかなかシビアなものがあります。

「知らない国を思う」ことを教えてくれた万国博。この機会に国旗の勉強をしてみることも面白いのではないでしょうか。

ちなみに上海万博の参加表明国はただいま176ヵ国!大阪万博の倍以上です。

(by okkun)

コメント

  1. てつ より:

    この旗 行かれた方が 「何処に そんなんあったん?」と言われてました なんか せっかくやし もう少し下げるとか(^_^;
    一時間に一度 ファンファーレと共に とか なんとか ならないもんかなぁ(^^ゞ

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