「むかしのくらしと学校」展は、すいはくの企画展として自慢できるものだと思います。
小学3年生のカリキュラムと連動しておこなわれており、団体で見学にやってきます。
この企画は、社会科学習に準拠して冬にやることになっており、本年で9回目になります。
吹田のほぼ全部の小学校が対象(他の市も)ですが、交通が不便で来られない学校には昨年から出前授業もはじめました。
この展示では、平成13年度から一般募集市民ボランティアに、企画から積極的に関わってもらい、子どもたちへの説明役を担ってもらっています。
また、「十年一日変化なし」では面白みがないので毎年先生方やボランティアさんの声を参考に体験内容を変えています。また、「体験の場」も大幅に増やしています。
児童のアンケートをとったところ、人気があるのは、
火打ち石体験が圧倒的、
次いで
さおり織り体験、
赤ちゃんおんぶ(実際の赤ちゃんの重さ約3キロにしてある)、
下駄・草履をはく体験などでした。
今年の改良したところは、次の3点です。
●事前学習用のパンフレットを説明会場で配布した
●井戸と水桶を2つ設置し、水くみ体験ができるようにした
(本物の水をくむことはできないが、水の入った桶の重さを体験してもらう)
●赤ちゃん人形をもう一体増やした
また、昨年から行っている出前授業(あかりの歴史)ですが、
今年は社会科部の市内研究授業の最初の導入場面にも呼んで頂きました。
出前授業実施にあたり、当初心配していたのは、今までせっかく博物館に足を運んでくれていた学校も出前授業のみに変更するのではないかということです。そこで出前授業は、来館に往復3時間かかる学校、あるいは過去何年も博物館に来ていない学校に限りました。すると嬉しいことに、今年出前に行った学校の中から、「体験重視型の展示ならば」と団体見学に来館する学校が現れたことです。
体験重視の展示は、余裕のある見学時間をとることが申し送りされたのか、弁当持参でゆとりを持ってタップリと学習する学校が7校と昨年度より倍増しました。
本年度の来館校のうち、大規模校で、見学を午前と午後に2分割したり、見学日を2日に分割された学校がありました。学年を2つに分けて行事を行うのは、現場の苦労がともないます。ましてや、校外活動ですので安全確保の点にも不安があったと思います。このような活動に、保護者の支援を要請するのも方法だと思います。摂津味舌小では、「学校支援隊」の腕章をされた年配の方が児童と一緒に来られました。
これから要望したいことは
●市から遠距離校への支援をしてほしいこと(バスを出す、または交通費の補助) そして
●もっとたくさんの市民の方にボランティアとして参加していただきたいと思っています。
(すいはく・K)
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「あかりと歴史」の授業のようすは、佐々木利和先生の「博物館学」(放送大学)のなかで、とりあげられています。
コメント
選択枝・・出向く・来る 叱られそう。 暇な・・ かわいがりすぎ・・・
そのうち、火つけられそう
みんな・・・・・