梅棹先生の米寿の会が6月にあり、その成果を本にまとめようと、このところ毎週、カンチョーとインタビューや原稿整理にみんぱくにいっています。みんぱくオープンの頃、理想の館員とはなにかを、梅棹先生は真剣に考えていたらしく、写真のようなメモがでてきました。酒を飲みながら思いついたようで、まずコースターに走り書きし、つぎに反古の裏に書いています。
一.ふかい学識
一.ひろい教養
一.ゆたかな国際性
一.柔軟な実務感覚
一.ゆきとどいたサービス精神
最後の2条については、いきいきとした市民感覚、新鮮な大衆性・社会性・通俗性、柔軟な行政力などと推敲のあとがあります。M秘書はこれを「五箇条の誓文と言われたのよ、それが悪かったのかしら、実現しませんでした」とわらっていました。カンチョーはこれをみて、「最後の二つは猛反対をした、しかし、これは今、市民がすいはくの館員に言っていることと同じだなー」としみじみ言っていました。梅棹先生の先見性に驚くとともに、市民の方がこれからの博物館のあり方を先取りしている、と思いました。 (こぼら)
コメント
新鮮な「通俗性」ってのがすごいねー。
コースターに走り書きし、つぎに反古の裏に書いています。と言うコトは、先生のお好きな飲み物は・・・。「反古」て何ですか。こぼらさん教えてください。
書き損じの紙の意味でつかったんですが・・・あれは、お習字のときだけにいうのかな?