高齢者の運転

最近、高齢者の運転大きな事故を引き起こすというニュースがしばしば報じられています。それに対応するために、公安委員会は70歳からの免許取得に制限をつけることにしました。70歳から免許は3年ごとに更新すること、その前に講習を受け、視力や反射力をチェックしなければならなくなりました。

私も今年、70歳になるので、近くの自動車教習所にいき6150円をはらって3時間の講習を受けました。内訳は、まず1時間の授業、つぎに視力検査と反射神経の検査、最後に実技(教習所のコースを走る)。

授業は職業柄自分でやるのはいいけど、ひとのだとすぐ寝てしまうのですが、それはまあいい。
重要なのは第二の検査。
画像視力については:静止視力は免許更新のとき行う静止視力、これはメガネなどの着用もできて0.7が標準。ところが、ふつうは検査されない「動体視力」は(若くとも)静止より0.2ほど低いのですが、とくに50台から急速に低下するそうです(私の場合静止が0.9なのに、動態は0.3)。もう一つは「夜間視力」、薄暮時などの視力低下、トンネルなどでの暗順応と明順応、これは年をとると瞳孔のしぼりが鈍くなるからだそうです。
反射神経は、テレビで赤、黄、青信号に対するブレーキ、アクセルの反応。それはまだいいのですが、障害物を抜けるものはまるでテレビゲーム、ゲームセンターに行って鍛えておけばもっといい得点をあげられたのにと思いました。
第3の実習では、日頃の悪癖がモロに出て、ずいぶん注意を受けました(講習だから、免許取り上げるわけにはいきませんけどね)。
講習後、公安委員会からの「高齢者講習修了証明書」をいただきました。これを持っていくと、免許更新が楽になるそうです。

最後の一言がすごいショックでした、「年をとると唯我独尊になり、つかまると怒ったり、なぜできなかったかをくどくど言う」。これに対しては「認知症の兆候があるので、病院で要チェック」という切符を切られることになりそうです。
これは、運転に限らずすべてに言えること、博物館のカンチョーも、そんな兆しが見えたら、ぜひそういってください。

講習会がおわって、「ア-、運転なんかしなくていい身分になりたいもんだ」といったら、隣の人が「私は坂の多いニュータウンに住んでいるので、そんなわけにはいかないのです」といったので身につまされました。

(カンチョー)

コメント

  1. okkun より:

    「ドライビングmissデイジー」をぜひご覧ください。父も88まで運転していて家族は本当に気が気ではなかったですが、一番心配だったのは「やめる決断ができなくなっているのではないか?」ということでした。70歳…まだ十分若いです。

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