岐阜県恵那市は人口6万ほどの町ですが、中山道の大井宿のあったところ。広重の「木曾街道六十九次」の浮世絵を中心においた瀟洒な美術館があります。
(写真1▲入り口: JR恵那駅から歩いて3分、町中美術館と愛称されている。看板も市民の協力により、安くあげているそうです。)
「小さな館なので予算がすくなくて」と館長さんはこぼすのですが、若い張り切った学芸員(1)と、事務方(1)、それにショップなどの非常勤スタッフ数名のほかは市民ボランテイアが、案内、演示、ワークショップなどに大わらわの活躍。しっかりした浮世絵人気もあって、年間1万6千の観客を集め、健闘しています。簡単に浮世絵ができるコーナーやミュージアムショップもあります。
(写真2▲浮世絵制作コーナー: 3色のハガキ大のものが数分でできる。金属板と速乾インクを使うが、製作過程と手法が正しくわかるすぐれもの。市民のアイデアだそうです。)
ボランテイアの悩みは、活動拠点がないことだそうです。博物館の食堂や喫茶店は、正面切ってやろうとすると、費用的に大きな重荷になっていることはよく知られています。
そこで「喫茶ミリカ」のことを話しました。「すいはくでは、ボランティアがコーヒーとクッキーくらいの簡単メニューで、お茶の場を開いています。それによって、人の輪ができ、話が弾み、いろいろアイデアも湧いてくるのです。いまは、イベントの時だけですが、夢としては、定期的な(1日、数時間でもいいから)、市民の憩いと活動の拠点にすることを模索しています」と話してきました。
(カンチョー)
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