月を聞く :香道体験「雅な香を楽しむ」

9月13日(日)、吹田市立博物館講座室で、香道教林坊流葭風会の早川光菜先生による香道体験「雅な香を楽しむ」という講座がありました。

香木とは何か、聞香炉の持ち方と聞き方を簡単に説明していただいたあと、まず、あの憧れの香木「伽羅」の香を聞かせていただきました(嗅ぐとか匂うとか言わないんですね)。
次は香をあてる遊びです。今日は、季節にちなみ「月」という銘の香がつかわれました。最初に「月」の香を聞いたあと、三種の香が順番に回されます。そのなかの、どれが最初の「月」と同じかを当てようというものです。
早川先生のお手前で香がたかれます。

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受講者は、それを順々に聞き、答えを紙片に書いて提出します。その答え方ががまた雅でして、一番目だと思ったら「夕月」、二番目のだったら「最中」、三番目のだったら「有明」と書きます。お手前中に香包みは繰って順番を変えられているので、このとき先生にも答えはわかりません。

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解答用紙が集められ、書記の方が奉書紙に清書しています。そして最後に、答え合わせ。

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今回は「夕月」が正解。正解者の名の下には、「叶」と書かれます。なんと、このチームは全員正解でした!全体の正答率は、平均で5人につき2人ぐらいでしたよ。

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清書された記録紙には、「夕月」にちなんだ和歌も添えられています(今回は、紀貫之の「夕月夜小倉の山に鳴く鹿の声のうちにや秋は暮るらん」が書かれていました)。この紙は、正解者が持ち帰ります。複数、正解者があるときは、上席の者(紙の右側に書かれている人)に権利ありということです。ちなみに、名前は姓名のうち名のみ、それも男性は漢字で名前全部書くけれど、女性はひらがなで名のうち二文字のみなのだそうです。いろいろ約束事があるんだな~。でも、おもしろかったです。それに、香木は漢方薬の素材でもあり、身体に良い(というか、”気”に効く)のだそうです。心身共に活性化する?!すごい遊びですね。

講座室は優雅な香りが漂い、いつもと違った時間が流れていました。。。

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(こぼら)

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