中学生との対話

1月27日~29日と2月4、5日に博物館で中学生の職業体験があり、3校から11人が参加しました。
職業体験とは吹田の中学2年生が、公共(学校、図書館、博物館など)、幼児(保育園、幼稚園)、介護、商業(スーパーなど)などの分野をきめ、希望を聞いて割り当てをして送り出し、実際に働いてみるものだそうです。

すいはくでの仕事は「むかしのくらしと学校」展に来た団体への説明案内、紫金山と周辺遺跡の見学と掃除など。

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画像彼らと一緒に食事をしながら話しました。年齢的に難しい世代で、えらそうな大人にはなかなか反応せず、ぼそぼそ低い声で短く話します。博物館にきたのは希望者が少なかったので決定が早いからとか、いま、受験で塾がある、勉強して高校、大学に行って、とにかく正規採用社員になりたいのだとわざとヨレた発言をする子もいました。

しかし、お菓子をだすとリラックスして、博物館を選んだのは「子どもが好きだから」、「3年生の時この展覧会に団体見学に来ておもしろいとおもったからなど」の答えが返ってきはじめました。小学生への説明は大丈夫だったのかときいたら、大丈夫です、おもしろかったと胸を張って答えました。考えてみると彼らが来たのはわずか5年前ですが、もう十分アニキの立場になった身体的、精神的な成長ぶりの大きさに驚きました。

どんな展覧会(特別展)をしたらいいか?という質問には答えが帰ってきませんでした。準備不足というか、もっとお菓子を食わせるべきだったというか。

博物館に来る観客層を見ると、小学生までと高齢者が主で、中学、高校生の数が少ないのが現状です。彼らが受験などいそがしすぎるというのは分かるのですが、それでも博物館がもっと明確な戦略をもって対応すればどうにかなるという手応えは感じました。

(カンチョー)

コメント

  1. okkun より:

    中学・高校生は、ほんらい「新しい情報にめざとい」世代だと思います。彼らが博物館に来ないのは「新しい情報がない」って思われてるからに他ならないのでは?…でもチャンスはあって、「デジタルが空気」みたいになってる彼らには、デジタルじゃないナマの体験のほうが新鮮だったりするんです。しかし正規社員になりたいって、今の大人はどんな夢を与えてるんだって思いますね。

  2. 吹田第一中学(現役) より:

    こんにちは、以前職場体験に来た一中生です。(写真の左から2番目)この前は、お世話になりました。
    この体験で学んだことは、とてもよかったです。
    実を言うと、最初は博物館の仕事は、もっと専門的なことや、資料のまとめなど難しそうなことを手伝うイメージでしたが、実際に行って見て「小学生の相手」だったので、安心しました。(ちゃんとできるか心配もしましたが・・・)あと、私は、2年前に埼玉から引っ越してきたので、今回が初めてでした。「けっこう良いところだ」と思いました。最後にお世話になった皆様には、感謝してます。ありがとうございます。それと、お菓子ご馳走様でした。

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