大津波と博物館

1000年に一度といわれる東北地方太平洋岸の津波の被害は想像を超えるほどに大きかった。しかし、人々の必死の努力によって生活のために緊急排除すべきものが片づけられ、困難な状況下でも着々と整備が進んでいる。

汚泥、ゴミ、廃材などのなかからアルバム、位牌、ランドセルなど思い出にかかわる品々を拾い集めはじめたというニュースをみた。そんな「こころ」にかかわるものをふくめて、どれほど多くの文化財が消しさられたことだろう、修復や保存作業という長い時間と労力を要することは明らかである。浪江町のクジラ博物館は壊滅的な状態になったが、それを再生することで復興のシンボルとしたいと地元の人は語っていた。

記録やモノを集めて並べ、今回の「記憶」を将来に正しく残すこと、これは博物館のおおきな使命だと思う。今生きるための努力から、次世代へ伝え る動きへ、今回の災害もようやく第二の段階に移ったようだ。

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(カンチョー)

コメント

  1. 団塊の婆 より:

    まだ少し若そうな桜が咲いているのはどちらの公園ですか?
    川がとてもいい感じに整備されていますね。

    東北の春昨夜の地震でまた一歩後退してしまいましたね。
    関東東北に早く元気な春が来るといいなと、花を見るたびに思います。

  2. こぼら より:

    兵庫県三田市ウッディタウンにある平谷川緑地という人工の水辺空間です。桜も若いけれど、歩いている人も若い(すこし先にあった遊具には幼児がいっぱいむらがっていました!)。実はこの写真、昨年4月4日のもので、今年はすこし遅れているようですね。

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