文書レスキュー隊育成講座

9月11日(日)、まだ、すこし暑ったけど、さわやかな秋晴れの一日でした。

午前は外の芝生でおなじみ、野火の太鼓演奏

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午後は1:30から「水濡れ資料の吸水乾燥ワークショップ ~『史料の救命士』ボランティアのお誘い」がありました。

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東日本の津波、和歌山県の台風、もともと日本は天災の多い国ですが、とくに今年は自然に翻弄されている感じです。災害で貴重な文化財や記録が失われることが問題になり、それを救おうとする動きが起こっています。「歴史資料ネットワーク(事務局神戸大文学部)」は1995年の阪神・淡路大震 災の被災地で歴史資料を中心とする文化財の救出・保全をおこなっているボランティア団体です。近大姫路大学講師・歴史資料ネットワーク副代表の松下正和先生がワークショップをやってくれました。

七つ道具(7つ以上あるけど)は、バケツ、盥(トレイ)にきれいな水、新聞紙、キッチンタオル、吸水パッド、不織布(目の細かい網戸につかうような)、ピンセット、刷毛、筆それにへら(自分で工夫していろいろ作る)という簡単なものです。あ、それに、手袋、マスク、前掛け、エタノール・スプレー、ティッシュなどをお忘れなく。

ペーパータオルをしき、資料をのせじっくり水分をとっていくという、日陰で地味な手作業がつづきます。決して急がないこと。冊子を無理にこじ開け たり、天日、アイロン、ドライヤー、電子レンジをつかってはいけない。(カンチョーには無理だなー)。

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日本には襖の下張りから、貴重な文書を取り出してきた歴史があります、和紙や墨がよく残るからですが、最近のインクジェットの打ち出しはすぐきえるし、プリント写真の扱いもたいへん難しい。何百年後の考古や歴史学者がみると、20~21世紀の日本人はほとんど見るべきものを残さなかったと考えるのではないかと、大変心配になりまた。
(カンチョー、きょうちゃん)

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近大姫路大学講師・歴史資料ネットワーク副代表松下正和さんの指導で2004年10月の台風23号で水害にあった資料(民家の蔵にあったもの)をほぐす作業をしました。
大正十二年「香悔資帳」とあるので香典帳なのでしょう。

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(おーぼら)

コメント

  1. kancho- より:

    文化財といえども、さわらなければ守れないものですねー。

  2. 団塊の婆 より:

    今回の台風12号では紀伊半島の方々で代々伝わっていた文書が随分失われたのでしょうね。
    昔の人の記憶・記録がこのままではどんどんなくなっていきますね。
    なんとかならないのでしょうか。

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