秋晴れの10月10日(水)、キューカンチョーが国立教育政策研究所社会教育実践研究センターで開催されている新任博物館長研修で、「市民と博物館」という基調講演をおこないました。
講演内容は以下のレジュメをご覧ください。
市民と博物館
小山修三(元吹田市立博物館長・国立民族学博物館名誉教授)
Ⅰ.なぜ博物館に人が来なくなったか:社会変化に対応できているのか?
1.日本の博物館の歴史的背景:なぜ博物館が必要だったか
2.後進国型(国の主導):その効果とゆがみ、現状に満足していないか?
3.教育(展示)と保存(研究も含む)の矛盾
4.新大陸型(市民主導)へ:多様化を目指して
Ⅱ.市民参画への道
1.吹田市立博物館での経験
2.千里ニュータウン展 2006:特別展市民委員会ができる
3.何が変わったか:展示、イベント:「楽しい」という要素が欠落していた
4.広報の力:PR=public relations: 市民との対話、発信する力
Ⅲ.その後の展開
1.さわる展:博物館のタブーに挑む
2.環境展:子どもたちへ、3.11災害
3.特別展の運営、そのかたち
4.イベントと展示を結び付ける
Ⅳ.市民活動の問題点
1.ボランティアの集団原理
2.政治とのかかわり
3.持続性は?
4.(意見の)多様性をどう生かすか
Ⅴ.これから:博物館という存在の再考
1.避けられない市民参加
2.どう(こちらの)論理を通すか?館長と学芸員の役割
3.いくつかのテーマを掲げる
4.市民の愛郷心とプライド
おーぼらさんルートの情報によると、お役目だからと渋々?参加された某博物館新任館長さんが、「面白くて内職する暇がありませんでした」とおっしゃったとか。でも、レジュメをみるかぎり、いたってまじめ・・・”キューカンチョー”そのものがおもしろかったのか???それとも、すいはくの常識はまだまだ世間の非常識なのか???なぞであります。
(こぼら)
コメント