海の日の午後、講座室では神戸大学名誉教授の武田義明先生が「紫金山の植物」を語ってくださいました。
まず紫金山の航空写真をみると
戦争中、紫金山の山から燃料として木々が伐採されていたことが考えられ
戦後まもなくの1948年にはまばらな木が写っています。13年後の1961年でも地面が見えています。しかしその後は燃料として伐採することがなくなり最近の写真ではうっそうとした森になってきています。
紫金山はコバノミツバツツジ(小葉の三つ葉つつじ)が満開になったとき全山が紫色に染まることから名づけられたとの説があります。
しかし木々、特に常緑樹が繁ると低木のツツジに光が当たらず花を咲かせなくなります。
1995年ころには紫金山のコバノミツバツツジがほとんど咲かなくなりました。
そこで紫金山みどりの会という民間団体が行政(公園課)と協働して1998年から紫金山公園で里山管理を始めたことで最近は数多くのコバノミツバツツジが美しく咲くようになってきました。
それでも紫金山公園から消えていった植物がアキノキリンソウやイチョウウキゴケなど数種類あります。
逆に外来種がどんどん紫金山に入ってきています。ナルトサワギクといった特定外来植物も見るようになっています。
(おーぼら)
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