「万博跡地に森をつくったのは梅棹さんのツルのヒトコエだったという話は本当でしょうか」と秋の万博展委員会の一人に聞かれ、オフィスに行ってきました。「そうや」と言ってましたが、実情はもっと込み入っていたようです。
跡地は、1.大学をつくる(しかし、当時は学園紛争の時代で大学の評判がわるかった) 2.流通センター 3.住宅地という実用的なほかに、いや、4.緑の公園を、という意見も結構あった。
梅棹さんは、民族学の博物館をつくりたいという願いがつよかったので、緑に囲まれた文化施設という案をだした。ただ困ったことに、公園内に博物館などつくってはいけない、という法律だか慣例だかがあって、案を通すのにたいへん苦労したそうです。あの頃は一介の助教授だったんだからなーと。
若い頃、公園を無料にすべきじゃないかと梅棹さんと論争したことを思い出します。いや、料金を取ってきちっとした管理をするべきであるといわれました。ケンジントンやルーブルの森のことを考えてたのでしょう。アメリカの町の公園を思っていた私の負けでした(あの人と論争をして今まで一度も勝ったことはないけど)。理想は高ければ高いほどいいのでしょうね。
(カンチョー + 写真おーぼら提供)
コメント
3月から、吹田市内の大木調査をしています。公園の木がとても大きくなっています。そのほとんどが、クスノキです。そして、早く大きくなるポプラやユーカリ、など。昔、旧春日神社(阪急相川駅近く)では、ムクの木で作った玉を奪い合う祭りがあり、その玉を作るために植えてあったムクの大木が枯れてしまっていました。ある意味神聖な木とされていたはずなのですが…極度の剪定にあってのことと推測されます。人間はどこまでわがままで、尊大になっていくのでしょうか。地球温暖化はその人間の尊大さの結果なのだと枯れたムクの木を見ながら思ってしまいました。できることなら、身近なところに森を創りましょうよ。子どもは身近な自然に触れながら育つことが大切なのですもの。アマガエルに触ることのできない子、それより、もう何年アマガエルを見ていないでしょうか。
万博公園は、毎年3月中旬の日曜日にふれあいの日とか何とかいって、無料の日があるよ。今年は、3月11日でした。
吹田操車場跡地もこのようにしようと思う人は多いでしょうね。 開発するのは50年、100年後に考えてもいいんじゃない?→URL