37年前の写真が見つかった。
そこには兄と近所の友達と小学校5年生だった私が写っている。ロボット館に並んで待っていたときに、「あなた方は○百万人目のお客様です」と言われてパビリオンのスタッフの方に記念撮影してもらった写真だ。きらびやかな配色が施され流線形のデザインのロボットの前で、私たちは緊張してフラッシュを浴びていた。記憶の中ではそうだった。今見ている写真はモノクロで、かつ背景にはそんな記憶にあるロボットはいない。「何百万人目のお客様」などというのは思い込みもいいところで、百人目毎の待ち人だったかもしれない。ただ、37年前のそこには、当時まだ想像もつかない21世紀の世界があった。ケース越しとはいえ月の石を見て、電気自動車が会場内を走るのを見て、世界人口数が秒単位で変わっていく反転フラップ式表示を見て、小学生はリュックと水筒を振るわせて、小走りで次のパビリオンに急いだ。
今21世紀を生きている。海外向けEメールでは締め切り間際で日本にいる時差の恩恵を感じたり、電気自動車より技術的に高度なハイブリッド自動車が100万台も作られたニュースを聞いたり、当時予想しえなかった技術の発展を実感することもある。でも、37年前の万博は、もっと明るくて何でもできてカッコイイ21世紀を小学生に見せてくれた。小学生はものすごく興奮して夢を見て、そうして大人になった。
(A.F)
(A.Fさんはいま鉄鋼会社で素材の研究をしているので、未来の科学技術に興奮した少年が、そのまま素直に成長して、好きなことを仕事にしているってかんじ。おっと、これはわたしの勝手な注釈ですけれど… by こぼら)
コメント
こんにちわ。jin@Weekly Doblog INDEXです。ポータルサイトで更新中の今週のピックアップブログにて本記事をご紹介させて頂くことになりました♪写真につきましてはDoblogポータルサイトに約1週間 その後も本ブログにて掲載させて頂きたいと思います。今後も『Weekly Doblog INDEX』をよろしくお願いいたしますm(_ _)m Weekly Doblog INDEX / jin
実は万博…僕が生まれる前の出来事だったりします(苦笑)
こんばんわ~ 自分も6歳か7歳くらいのときに万博にいったのですが、見るものなにもかもが新鮮でした。とてもなつかしいです。