EXPO2000 ハノーバー万博(ドイツ)
■開催期間:2000年6月1日~10月31日(5ヶ月間)
■テーマ:人類、自然、技術
■来訪者:4000万人(当初)→2500万人(修正)→1500万人(最終)
■参加数:173の国・地域、14の国際機関、民間企業等
この万博は、あまりにも環境重視をしたため、産業界からそっぽを向かれ、近年の万博では、最も面白くない真面目な博覧会だったと言われてます。入場者数も少なく大赤字で終わりました。
ハノーバーへは、今年の5月に行ってきました。といっても今回ご紹介しますのは会場跡ではなく、万博開催中に万博情報発信基地ともなっていた「EXPO CAFE」です。
現在、1階はカフェスペース、2階は環境をテーマとした催しや音楽会も開かれる街の憩いの場ともなっています。ユーロ高の影響もあって、パフェが1,000円もしましたが、ドイツのアイスはとても美味しく忘れられないほどに良い味でした。
来春、私が大阪市内にオープンさせようと計画中の「EXPOカフェ」の参考になるかと思い行きました。店舗は自分のイメージと離れていましたが、他の美味しそうなメニューも参考になりました。ちなみに店舗の正面で退屈そうにしているのは、無理やりついてきた嫁と娘です。
(万博ミュージアム)
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そう言えばこの会場跡地にはokkunも行ったことあったんでした。2001年の春でした。「万博会場」というよりは「大きな見本市会場」と言ったほうがいいぐらいの規模で、大阪なら南港、東京なら幕張とかお台場のイメージが近いでしょうか。実際にエレクトロニクスショーの展示会場として使われていました。
ドイツではこのような欧州規模の見本市(メッセ)を誘致し、都市振興につなげる動きが活発です。東欧が共産圏だった頃はドイツはまさに「東西どちらから見てもはしっこ」にあり、自由世界の地理的な中心はフランスだったわけですが、東欧が同じEU経済圏に入ると、全欧州の中心はドイツになります。つまり「中欧」としての地理的条件を生かした国家ビジネスです。ヨーロッパでは、国家別のマーケティングからEUで統合されたマーケティングに移行して国際競争力を高める動きがあり、そのためには地理的中心に近い場所で定期的にドカン!と業界別の大きな見本市をやって人を集め、商談をまとめてやる方法が効率的になってきているようです。
パビリオンは「未来都市」ではなく恒久的に使える体育館みたいなものを作っておいて、次々と中を入れ替えていろんな業界のメッセをやるわけですね。ベルリンやケルンにもこのようなメッセ会場があります。メッセの期間中はその都市のホテルは満杯になります。「一度作ったら何回も使う」「それを欧州の中での存在感向上に使う」…ドイツらしい戦略だなと感じました。
(okkun)
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