岡本太郎「明日の神話」を置く場所

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人の来ないことで有名な博物館の館長とすれば(今年から観客数も増え始めましたが)、岡本太郎が大きな集客力を持つという点に注目して、「明日の神話」を博物館に置くのも一案でしょう。
ただしあの大きさ(高さ5.5m、幅30m)だから、今の建物はつぶして建て替えなければならない。
さらに、集客効果を上げるためには、防音壁をとっぱらい、高速道路から見えるようにし、博物館の隣にある吹田サービスエリアから自由にアクセスできるようにする。おもうだに、タイヘンな金と労力がいる。

新しい建物は美術館にするのか(そうすると、あたしゃクビになるのは確実です)、博物館機能をもあわせもたせるのかが難しいところです。
美術館ならば、岡本太郎コレクション館にするのか、あるいは、現代美術全般にするのか(金沢の成功例があります)という問題があります。
それで博物館は?JR操車場あと地を、これから本格的に発掘調査しようとしています。
その成果が三内丸山のように、全国の注目を集め、市民を巻き込むほどのものであれば、(いままでどおり、土器や瓦のかけらばかり並べるんじゃダメでしょう)新しいのを建てるのもいいでしょう。いやここに「明日の神話」を置くのがいいかもしれんなー。

こんなことを考えていて、ミレーの絵で、一時は世の耳目を集めた、山梨県美術館をおもいだしました。
あれは今、どうなっているのかしら?
岡本太郎もやはり、いまは、著名人やマスコミを動員したイベントにささえられているような気がします。
そんな熱気をどう持続させ、市民に浸透させて、地域起こしのパワー源にするには、大壁画というハードだけでなく、長期にわたる、効果的な運用ソフトウエアをどのように作り上げていくか、吹田市行政の力が問われるのではないでしょうか。

コメント

  1. okkun より:

    万博終了後、太陽の塔を撤去するかどうかで議論になったとき、タロウさんは「放っておけばいつか朽ち果てるさ!」と言ったとか…。さすが天才は言うことが違う!と感心したものです。で、今は太陽の塔だけが残って他のパビリオンはほとんどありません。「未来の記憶」もせっかく修復したのに後生大事にしまいこんでしまうのは、タロウさんの気持ちと合わないでしょうね…。博物館の屋上に名神に向けてつけるなんて、いいかも?あの壁画の前でパフォーマンスなんかやったら、すごく迫力あるでしょうね。

  2. あかちゃん より:

    昨日市役所および商工会議所へ行ってきました。市長が手を挙げてしまったのはいいが、「明日の神話」の誘致に向けて、さて何から手をつけるべきかという相談。ぞろぞろいろんな顔の役人さまが出てきましたが、なにかにつけて彼らが登場するのかと考えたら背筋が寒くなりました。しっかりしたコンセプトを立て、強固な誘致プロジェクトチームを別枠で作らないと話にならない、多面的な受け皿つくり、ただ持ってくればいいのではなく、岡本太郎にまつわる恒久的な芸術祭など考える必要がある・・・など語ってきました。「置く場所」論議、大いに期待できますね。 akachan

  3. もったいないわぁ より:

    友人とおしゃべりをしていて、壁画の話で盛りあがりました。「明日の神話」を吹田に置くとたいへんカネがかかりそうですね。サイズが5.5m×30mと巨大で、覆屋などの入れ物にをつくったり、その後のメンテナンスを考えると、莫大な額になりそうです・・・(シュフ的発想からすると、とても心配) 70%の大きさに縮小すれば、あの博物館トンネル(確か4m×37mでしたよね)にぴったり入ります。ならば市民ボランティアが模写するというのは、どうでしょう?タロウさんの精神とエネルギーがよみがえると思います。

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