先週金曜日、次号『博物館だより』の「館長インタビュー」のために大阪大学総合学術博物館を訪問しました。同館の館長、橋爪節也教授は大阪の近代美術史を専門とする碩学です。吹博の美術関係の展示では、講師をつとめていただくばかりか、いろいろアドバイスもしてもらっています。また、北大阪ミュージアム・ネットワークでも強力な支援を惜しまず、ミュージアムメッセの起ち上げにも一役買ってくれました。今回は、春にひかえた旧西尾家の名品展「近代趣味人の美意識―第11代西尾與右衛門の世界」にむけて、コメントなどを頂戴しました。
インタビューの中身は『博物館だより』にゆずるとして、ブログには、余談をひとつ紹介したいと思います。きっかけは、橋爪館長が最近、千里中央付近で「かやの中央」と表示された乗合バスを見かけたことにあります。「中央」があるなら「外」も気になるというのです。つまり「かやの外」ですね。たまたま先週、わたしも箕面市に資料調査の用事があって、車で出かけたところ、萱野中央やら萱野4丁目といった道路標識を確認しました。「かやの外」はどこかなと気をつけていましたが、それが路上ではなく、地下で見つかったのです。
地下とは言っても、箕面駅前ビルの地下1階にある箕面市立郷土館(北大阪ミュージアムネットワーク館の一つ)でした。入口の左側に展示されている明治44年の消防ポンプに「萱野村外院」と書いてあるではありませんか。
さらに、同行者が詳しく調べたところ、バケツの裏に「萱野外」を見出したのです。「バケツをひっくり返したような雨」という形容がありますが、モノはひっくり返してみるものですね。
「かやの外」大発見のニュースは、インタビューに先立って橋爪館長にしました。あとで写真もお見せしました。インタビューがやや熱気を帯びているのは、「かやの外」の話題が先行したせいです。それを差し引いて、お読みください。ミュージアム・ネットワークも捨てたものではありません。
(アルプスの少年)
コメント
箕面のそんなところに郷土館があるんですね?知りませんでした。ところで、日本初の喫茶店だったかもしれない、カフェーパウリスタの資料はそこにはありますか??
ラケット型の箕面駅模型にはカフエーパウリスタの表記があります。また写真パネルにも動物園と一緒にでてきます。そのうちミュージアムメッセで展示した模型が並ぶといいですね。願望ですが…