「これからの博物館のあり方を問う~さわることで何が得られるのか~」のご案内

吹田市立博物館におきましては、下記の内容にてシンポジウム「これからの博物館のあり方を問う~さわることで何が得られるのか~」を開催いたします。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

~~~~~~~~~~~以下、転送歓迎~~~~~~~~~~~

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○ 吹田市立博物館 平成26年度 企画展関連シンポジウム
○ 全日本博物館学会 2014年度 第1回研究会
○ 日本ミュージアム・マネージメント学会近畿支部 研究会

『これからの博物館のあり方を問う
  ~さわることで何が得られるのか~』 のご案内
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日本の博物館でハンズ・オンという言葉が使用されるようになったのは、1990年代半ばの染川香澄氏による著書などがきっかけだといわれる。2002年以降は、高齢者が懐かしいと感じる昭和の資料に実際にふれてもらい脳の活性化を図るための実践として、回想法という認知症の非薬物療法の一つが各地の博物館で行われるようになった。また、視覚障がい者をはじめ多くの人々が博物館をより身近に感じることができるように、博物館資料にさわることの意義を追求する広瀬浩二郎氏を中心としたユニバーサル・ミュージアムの研究と実践も2000年代半ば以降注目を集めている。さらに、福岡市博物館は最近、体験学習室や常設展示室などの「さわるコンテンツ」を大幅に更新したが、このことは視覚に全面依存せず情報を伝える最新の取り組みとして注目に値する。こうした様々な取り組みの背景には、来館者の多様な要望や世界の博物館の潮流などがある。しかし、様々な実践が日本の博物館に広がる一方で、来館者が博物館資料にさわることによる学びのあるべき姿は、「理想」と「現実」のはざまで、また形骸化した一部の取り組みの中で、未だ十分な提示をされるには至っていない。

そこで本シンポジウムでは、博物館資料をさわることについての研究や実践において先駆的な取り組みをされている3名の方々にご登壇いただき、それぞれの研究や実践がどこまで進んでいて、どのような課題を抱えているのか、事例を交えてお話しいただくことで、これまでの日本の博物館における「さわる展示」のあり方を振り返る。また、保存科学の専門家であり、自らを「博物館屋」と称する森田恒之氏から、保存科学を含めた総合的な視点のコメントをいただいた上で、今後の博物館における学びのあるべき姿についてパネリストやフロアとともに議論を深める。

【日 時】:
  平成26年7月5日(土) 午後1時30分~4時30分

【当日プログラム】:
  1:00-1:30 開場・受付
  1:30-1:35 開会のあいさつ(吹田市立博物館 館長 中牧 弘允)
  1:35-1:40 趣旨説明(吹田市立博物館 学芸員 五月女 賢司)
  1:40-2:05 講演1 ハンズ・オン プランニング 代表 染川 香澄 氏
  2:05-2:30 講演2 国立民族学博物館 准教授 広瀬 浩二郎 氏
  2:30-2:55 講演3 福岡市博物館 主任学芸主事 杉山 未菜子 氏
  2:55-3:15   ―― 休憩 ――
  3:15-3:30 コメント 国立民族学博物館 名誉教授 森田 恒之 氏
  3:30-4:25 パネル・ディスカッション「さわることで何が得られるのか」
         パネリスト: 染川 香澄 氏
                広瀬 浩二郎 氏
                杉山 未菜子 氏
                森田 恒之 氏
         コーディネーター: 五月女 賢司
  4:25-4:30 閉会のあいさつ

【会 場】:
  吹田市立博物館 2階講座室 
  〒564-0001大阪府吹田市岸部北4-10-1
  TEL:06-6338-5500  FAX:06-6338-9886
  http://www.suita.ed.jp/hak/

【参加費】:
  無料

【定 員】:
  先着120名(申込不要)

【主 催】:
  吹田市立博物館、全日本博物館学会、
  日本ミュージアム・マネージメント学会近畿支部

【対 象】:
  博物館関係者、大学関係者(学芸員養成課程関係者等)、
  その他ハンズ・オン展示や博物館におけるユニバーサル・
  デザインなどに関心がある方

(めいぎゃる)

コメント

  1. てつ より:

    来年秋、吹田に新しい博物館(水族館)が出来ると発表がありましたね!
    とても楽しみです

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