館長ギャラリートーク―行基図を中心に 25日(日)2時から

吹田市役所のFBに掲載された記事を本ブログでも紹介させていただきます。

【秋季特別展展示資料紹介+週末イベント情報:吹田市立博物館】
現在博物館にて開催しております、秋季特別展「絵図っておもしろい―国絵図と村絵図―」では、吹田の村絵図と摂津の国絵図にまじって、江戸時代の日本国図も7点展示されています。そのうちのひとつは『行基菩薩説大日本国図』(尼崎市教育委員会蔵)、通称「行基図」として知られているものです。行基図とは奈良時代の高僧行基に仮託された日本の全国地図です。そこでは山城国が中心にあり、赤い線で街道が示され、諸国がうろこ状につながっています。注目すべきは海岸線を描いて諸国を分割したのではなく、国ごとの境界線を連ねて日本国を形づくっていることです。いわば国連合が日本なのです。また縦長の日本図は上が東で、右が南です。展示の行基図は江戸時代初期の木版画で、希少価値の高いものです。「行基年譜」には次田(吹田)に堀川をつくり、垂水に布施屋を設けたと記されていますが、行基やその弟子たちが諸国をまたにかけた活動を展開したところから、独特の日本地図に行基の名が冠せられたものと思われます。25日(日曜日)には行基図を中心に展示品を紹介する中牧館長のギャラリートークがあります。

画像

また、24日(土曜日)の浮世絵刷り体験は定員に達していませんので、先着順で受け付けいたします。

【週末イベント情報】
10月24日(土曜日)午後2時~4時
浮世絵刷り体験「隈取りを刷ってみよう」 講師:上方浮世絵館 申し込み 06-6338-5500

10月25日(日曜日)午後2時~3時
ギャラリートーク 講師:中牧弘允(当館館長)

(アルプスの少年)

コメント

タイトルとURLをコピーしました