館長ノート

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エミリー・ウングワレー展~アボリジニが生んだ天才画家~(その3)

中央砂漠の芸術には男性と女性という2つの流れがありました。まず、パプニア派の点描画は色鮮やかなアクリル絵の具をつかった、記号のような抽象文で構成されたもの。男性が主導の儀式の砂絵が原点になったものです。 もう一つのアーナベラのバティックは花...
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おいそが市民:活動を記録するメディアを提唱する

2/16(土)は、午前中、岸辺市民センターでの「鉄道模型公開大運動会」へ。午後は藤白荘で「第二回ニュータウン人縁卓会議」へ、4時まえ外に出たら竹の世話の帰りのSELFの面々と出会った。 A元さんは午後は、メイ・シアター講演とか、きょうちゃん...
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エミリー・ウングワレー展~アボリジニが生んだ天才画家~(その2)

天才作家エミリーの絵の背景を考えてみましょう。 アボリジニは古くから、洞窟や岩陰、砂上に絵を描いてきました。 エアーズ・ロックやカカドゥ国立公園でそれを見ることができます。現代の絵はそれを利用しているというか、むしろ、昔とちっとも変わらない...
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すいはくの国際協力:中東からの博物館研修生来館

2月13日、時ならず、すいはくに外国からの客がやってきました。 ミンパクのJICAの博物館プログラムの研修生たちで、今回はシリア、ヨルダン、イラン、エジプト、パレスチナ、トルコなどあのキナ臭い中近東から12人という多数の方。引率はわたしの同...
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エミリー・ウングワレー展~アボリジニが生んだ天才画家~(その1)

2/25(火)から「エミリー・ウングワーレ展」が中之島の国立国際美術館でひらかれます。 聞き慣れない名前ですが、現代アートの世界では、今、大変人気の高い作家で、オーストラリアの中央砂漠、エアーズ・ロック周辺に住んでいる部族の女性です。 わた...
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ムシ食べますか?

Vestaという雑誌(味の素 食の文化センター発行)に、『虫食む人々の暮らし』(NHKブックス)の書評を頼まれて書いて送った後、新聞に宇宙食の将来の鍵をにぎっているのはカイコだという記事がでていたのでタイミングの良さにおどろいた。 今の日本...
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自然を守る難しさ

1/17(木)、紫金山公園運営協議会(平成19年4月から始まった会)にオブザーバーとして出席した。 この日の主たる議題は、紫金山公園内にある小路新池と上池の整備についてだった。理想的な里山の池にするために大きく改良したいとする委員、現状で使...
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若草山の山焼き

1/13、「西日本の山に火をつける会」(注*)の設立への密談とアボリジニもおどろく都市の山焼きを観察するために、同志が数人、奈良市のK氏宅に集まりました。アパートの窓から双眼鏡をつかえば若草山がよく見えるからです。 最近の山焼きは、成人の日...
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初夢はくぶつかん2008…15.いそがし世代を博物館に

「はつゆめ博物館」に高齢者と子どもについての投稿がありましたが、その中間で抜けていた世代について考えてみました。 すいはくの入場者は子どもと老人が圧倒的で育児に、会社に、商売に、いわゆる働き盛りの人々の数は少ない。本当にそうだろうか、博物館...
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初夢はくぶつかん2008…4.紫金山クロスカントリー

「高速のサービスエリアからすいはくへの通路」をつくりたいという市民はけっこう多く、このあいだも市議会で質問が出ておりました。博物館としては大変うれしいのですが、ちょっと待って、という気もします。千里ニュータウンや万博などの全国区的で、おもし...