2月5日 カンチョーの講演会レジュメ

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2006年2月5日13:30~15:00
吹田市立博物館でおこなわれる小山修三館長の講演会
「住まいのうつりかわり-千里ニュータウンを考える-」のレジュメです。

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* 2006.2.5.(日)13:30~ 吹田市立博物館にて
* 「住まいの移り変わり-千里ニュータウンを考える-」
* 小山修三
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1.ニュータウンは何故つくられたのか
1)都市化:人口集中による生活環境の劣化-とくに産業革命以後
2)よりよい環境のなかに、便利な集合住宅をつくる、緑を取りかえす
3)近隣住区論 1920年代のアメリカで

2.住まいとはなにか?
1)動物からみると
a.ない:ウマ b.一時的:ゴリラ c.巣-トリ d.永久的構造 ヒト、ハチ
2)考古学から見る:時代的変化
a.洞窟:北京原人 b.最も古い住居-20万年前 c.竪穴 d.高床(日本的 な暮らし方のはじまり?
3)民族学から見る:諸機能の取り入れと間取り
a.安全に眠る、から食、調理、風呂、排泄、団らん、接待へ
b.日本人の清浄の観念;水と土

3.集落から都市へ-都市化をめぐる諸問題
1)狭くなる住居-収容人数とその性格:大家族と核家族
2)公共施設、統合施設(政治と祭事):調理、風呂、トイレは公共か?

4.日本人の町のすまい方:庶民の生活
1)団地の原型-長屋(室町時代の例)
その間取り:内(土間+2つの部屋)と外(トイレ、風呂、井戸)
2)団地型集合住宅の登場:(1960年代前半の例)
その間取り;2DK(台所とトイレの取り込み)
食寝分離をめざす;戦前までの使い方-ザコ寝、開かずの間
3)ニュータウンと団地
その違い:規制とニュータウンの増殖

5.これからのニュータウン:経済のゆたかさと技術の発達のなかで
1)便利さ快適さの追求
a.プライバシー b.個人と家族 c.大家族と核家族 d.コミュニティと家族
2)衛生:科学的合理性と美意識-日本的すまいの問題点
a.玄関、トイレ、風呂(浴槽)
b.接客(外在?)
c.プライバシー(個室化)

 

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