千里ニュータウンは、美しい竹林とヤマモモが豊かに茂る広大な丘陵を開発して計画された町。日本最初のニュータウンの町づくりの試みとして、その基本計画には、ショッピングゾーンを併せ持つ近隣センターを中心にして、まわりに住宅が配置されました。
千里ニュータウンの住宅には、風呂ありと風呂なしの二種類があったので、町の近隣センターには、それぞれ銭湯がつくられ、最盛期には吹田市側だけでも、7軒の銭湯があり、とてもにぎわう。けれど、住民たちの内風呂を求める声が、増築運動を引き起こすことになる。
バスオールは、この増築が終わるまでの間、住民たちの内風呂願望に応えつづけた…しかし、 バスオールが流行りだしたころから、近隣センターの銭湯は、にぎわいを失ってゆく。そして、増築がそれに拍車をかける。
いま町の銭湯は激減している。千里ニュータウンでは、他の町に先駆けてその現象が表れた。映画「三丁目の夕日」で、冷蔵庫が来て商売できなくなった氷屋さんが苦々しい表情をするシーンがあったけど、同じイメージだよね。
市民委員会スタッフの一人で、都市計画と建築の専門家Oさんが、そんな銭湯とバスオールの関係を展示で表現する案を練ってくれました。銭湯のれんの裏にバスオールのある団地のキッチンが再現されている…ああ、こんな視点もあったんだ…【^^;】
とても勉強になりました! おおきに!!(大阪弁:ありがとう)
(おかきた’まり)
コメント
本日、ニュータウンに1つだけ残っている豊中にある「太陽温泉」に取材に行きました。ニュータウンには最初10軒あったと言われてました。この太陽温泉も平成4年にこの辺では一番最初にスーパー銭湯に改装。昨年からは2・3階のスーパー銭湯にも関わらず390円の入浴料(サウナ200円で別料金)です。