進化する「交通」展示

●特別展示室に入ってすぐ左手は、「交通」の展示です。
千里ニュータウンは、開発当初の「陸の孤島」から、めざましい発展をとげ「交通の要所」に大変身しました。その歩みがわかります。

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1.目を引くのは阪急電鉄関係のポスター。
沿線文化ということで、「ベルばら」や「宝塚ファミリーランド」のなつかしいポスターもあります。このコーナーは阪急さんの宣伝コーナーではないのですが、千里NTと阪急グループの関係には切っても切れないものがあり、自然とこのような展示内容になりました。

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2.大労作は市民委員が作った「新千里山駅」のジオラマです。
1963年、千里NTにはじめて電車が来た時の様子を再現しています。新千里山?今の「南千里駅」です。この駅は43年の間にホーム増設、ホーム延長、改札移転などかなり変わりましたので、現状との関係がパッとわからないかもしれませんが、よ~く今の様子と見比べてください。車両も当時の車両。バスも当時の車両を手製で再現しました。担当者は今の南千里駅を歩測で歩いて寸法を割り出し、昔の写真や日活映画「青春のお通り」を参考に当時の様子や色をはめ込んで、復元していきました。行ったり来たりする「自動運転」にも技術が隠れています。指定の停止位置でぴたりと停まります。鉄道は安全が一番です。

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3.鉄道ファン垂涎の運行標識板も。
電車の前についている標識板です。現在は車両内蔵の「方向幕」になってきていますので、使われることは少なくなりました。今となっては珍しい万博前後の標識板をお借りすることができました。

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4.日本初の自動改札機用の定期券・乗車券も。
1967年、北千里駅に導入された記念すべき定期券・乗車券を展示しています。乗車券は初代の硬券タイプと、二代目の軟券タイプ。初代の硬券タイプは裏にバーコードのような線が入っていて、それで読み取っています。二代目の軟券タイプは現在と同じく、裏に茶色い磁気が塗られたタイプです。定期券は、細かいパンチ穴があいていて、穴の位置で読み取るタイプです。機械の現物を探したのですが、どこにも残っていませんでした。日本の自動化の足跡を物語る、貴重な技術遺産です。

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5.なつかしいorびっくりの?古い写真たち
阪急、北大阪急行、コレクターや住民の方々からご提供いただいた写真コーナーもあります。「なつかしい」と思うか、今と違いすぎてビックリか…?

●交通のコーナーはたくさん集めた史料を見ていただくため、5/15の休館日に一部展示替えをします。現状で見られるのは5/14日曜日が最後!雨でもぜひお越しください。

(by okkun)

 

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