『吹田の景観を掘りおこす』展のご案内(4)

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縄文海進と火山活動

氷河期も終わりに近づいたおよそ1万5千年前、土器が作られはじめ、ひとびとは動物を追って移動する生活に別れを告げます。これ以後、水田が広がるまでの間を縄文時代といいます。1万 2千年前には、気候は急速に温暖化し、6千年前には気温が今よりも2~3度あたたかく、海面も高くなりました。大阪平野は大部分が海の下になりましたが、吹田市付近は海とつながった湖に面していたようです。その後、気候はゆっくり寒冷化したので、海は引いて平野が形づくられ、地形は現在とよく似たものになりました。
吹田市の縄文遺跡は数が少なく、現在のところ、高浜遺跡など5ヶ所しか知られていません。ひとびとは、狩猟採集による、質素でのんびりした生活を送っていたようにみえますが、ほかの地方と交易するなど、活発に活動していたこともわかってきました。 (内山純蔵)

イラストは、安芸早穂子さん。

応募してね!むかしむかしの吹田の風景
■応募要項は、8月2日のブログをごらんください。

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