小学生と博物館-小国研のこと

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10月21日(土)からはじまる秋の特別展「昔の文字を読む」の宣伝のために吹田市立山手小学校に学芸の池田さんといってきました。国語担当の先生が、いまの国語教育の問題点やよりよい授業のやり方を考える月例の学校語科究会があったからです。
まず驚いたのは、わかい先生のおおいこと。今、団塊世代の定年が問題になっているように、世代交代がせまっていることを感じました。

ちょうどI先生が自分で案出したフリップカードをつかって漢字をおしえるプレゼンテーション中、「羊が大きくなると?(カードを重ねて)、はい、美しいという字になります」、「それでは大きな羊は?(同様に)幸せですね」。
つい、横棒一本多いやんかとつっこんでしまい、きれいな先生を泣かせたワルガキの頃を思い出しました(進化してないなー)。
そのあと、フリップ用の紙の質(いいのはちょっと高いけど、自分で買ってくださいですと)や紙をめくる指サックなどについて、活発な質問や討論があり、熱気にあふれていました。

小学生は博物館のたいせつな「お客様」です。こんな展示をするからきてくれ、と言うだけではなく、現場とコラボレーションしながら(素材は多いし、利用法はいろいろあるはず)、これからの展示を考えなければならない。クラスの授業を博物館で公開してもらったり、観覧者に子どもに返ってもらう模擬授業をやるのもおもしろいでしょう。

「昔の文字を読む展」は、それにかなうものの一つですが、残念なことに、今年は広報が遅れたために、団体できてもらうのは、この過密スケジュールでは難しいということでした。学校については少なくとも三月末までに、年間計画を渡してくれれば、対応できる、また、国語だけではなく、社会、理科、図工などについても同じですということでした。博物館が地域に密着し、若い世代を育てるために、中・長期の戦略が必要だと強く感じました。

(カンチョー)

コメント

  1. okkun より:

    その昔国文科の学生だった頃「変体仮名の読み方」っていう授業があったのですが、あれ、読めると面白いんですよね。古文書とか道端の道標とか…。ミミズが突然コトバになる!…でも忘れてしまいました。またミミズにしか見えないぞー。このさい勉強しなおそっかな?

  2. 古ギャル より:

    楚者、御手茂登 (漢字に戻ってしまうと、これは万葉ですね。) ξ(£〃、ぉτм○`⊂ (ギャル文字のつもり。現役のギャルのみなさん、あってますかしら?)

  3. かんちょー より:

    いま「昔の文字を読む」の図録を編集中ですが、よこでみてると、文字というのはとっってもおもしろいですねー。変態は句碑のミミズ文字を読むのには何日もかかるし、クレタ文明の線文字Bをヴェントリスが読んだ本に夢中になったり、こぼらちゃんとギャル文字の解読にはげんだり。今回の会期中は、古文書講座も充実してますよ。キビ家やナカニシ家には古文書が山とあり、これを読むのは市民の助力が必要というのが今回の展示のウリです。まぜてもらって「文字の読めないカンチョーと古文書を読む」というコウエンやろーかなー。OKKUNが国文科とはねー、コーシこんど来てくれる?

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