若狭三方縄文博物館

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JR三方駅を降りて、タクシーで「縄文博物館までお願いします」という。縄文博物館とは、ストレートで潔い名前だと思う。駅からの道は、湖があり、田んぼが広がり、のどかな雰囲気であった。

館内に入って、まず出迎えてくれるのが、埋没していたスギ株で、幹の直径が1.5m以上ある。まわりのコンクリートの柱の数々は、当時のスギの幹の太さであり、スギ林に紛れ込んだような気になる。展示へ続く通路は薄暗く、正面遠くには遮光器土偶(レプリカ)が展示されて、縄文時代に誘われていく。

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縄文土器が美術品のように並んで展示されている。鳥浜貝塚で出土した筒型の土器が端整な美しさをもち、漆で色づけられたものは艶やかだった。煮炊き用の土器では、40~50人分の食が準備できる量になるだろうとされる。

続く丸木舟の展示は、その丸木舟の細くて長いことに驚かされ、ほぼ平面の船底は、水が流れるようにフラットのものだった。展示場には、世界の丸木舟の展示があり、世界中に似たタイプの丸木舟があることがわかる。

縄、ファッション、漆などの展示とともに、縄文人の生活は、春夏秋冬を通して、湖の魚、貝、草、実、獣などの食生活も豊かである。それらの食材を煮る、焼く、潰す、蒸す、干すなどの方法で調理することができる。

また、体験講座として土器づくり、勾玉づくり、丸木舟乗船などがある。写真に写っている子どもたちの笑顔がまぶしく感じられた。

話は変わるが、独立法人化された国立大学や博物館では、現在、○○大学まんじゅう、○○博物館せんべいなどが作成されている。縄文博物館クッキーを作るとすれば、何を入れるのがいいだろうかと思いながら、館を後にした。

(Five)

写真は、若狭三方縄文博物館HPから
http://www.town.fukui-wakasa.lg.jp/jomon/

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