先史時代の人口を考える

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1976年に縄文人口を計算して発表。考古学者からは「人口なんてどうやって掘る?」といわれて、くろうしました。要点を言えば、対案がでなかった。縄文の人口動態は、最盛期中期に26万、1万年の時間内で変化が見られるということです。(上図: 小山修三「狩猟採集時代の生活と心性」 『岩波講座 日本通史II』pp.107-142より)

最近は、縄文は日本人口史の基流であるという本(鬼頭氏『人口で見る日本史』)が出ています。

9月2日、岩宿大学で、先史時代の人口についての講義を頼まれました。30年前のままとはいかないので、すいはくの景観展の経験を生かして、景観と社会の大きさという視点で考えています。(まだ完成していませんが・・・)

社会は1~4と変化してきた、とすると:

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1.狩猟採集ー人口密度・淡
小集落とそれを取りまく広大な自然から食糧を搾取
(写真 オーストラリア・アボリジニの集落にむかう飛行機から:
1984 小山修三撮影)

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2.牧畜ー動物利用。人口密度・淡
散在的集落 牧草地に変えている
(写真 イギリス 湖水地方: 2002 藤田京子撮影)

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3.農業ー植物。せまい耕地に集約、ややおおきな集落
(写真 越中五箇山相倉集落: 2003 久保正敏撮影)

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4.都市ー自然を排除?過大な人口密度
(写真 吹田市街地 :博物館だよりNo.27より http://www.suita.ed.jp/hak/kan/pdf_d/tayori027.pdf)

やはり環境に与える人口のインパクトの問題につきあたります。

(カンチョー)

 

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