タケの未来

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「竹どころ吹田」ならではという会社にいってきました。
タケックス・ラボ、江坂駅のちかく垂水町にあります。創業者の清岡久幸(くみ)さんは(私から見れば)ギャルにみえるほどですが、2007年度の日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー、リーダー部門に選ばれ、最近はマスコミにもしばしば取り上げられている、勢いのあるベンチャー企業家です。

会社は「竹の研究をつうじて地球環境保全と世界の人々の健康に貢献する」という理想を掲げ、竹の抽出物質を使った、抗菌剤タケガードをはじめ、建材、断熱材(まだ商品化してないのでそう呼んでるそうです)からお茶まで、たくさんの製品を開発、販売しています。

7/5火からはじまる「竹展」のためにいろいろ調べていると、かつては身のまわりで、大切に育てられ、利用されていたタケが、石油製品や安い輸入品にとってかわらてた結果、竹林が放置され、繁茂していまや環境に脅威を与えるほどになっていることがわかってきました。ところが、金銭や便利さだけで、私たちの生活が支配されるのではない、伝統を捨て去っても良いのか、という動きもおこっています。それが、竹林整備、竹細工、さらには美術や文学というこころの領域に立ちかえろうとしている市民運動だとおもいます。しかし、市場原理はやはり無視することはできません。たとえば、竹林整備の最大の悩みの1つは伐採した材の処理にあると指摘できます。「その問題を解決できるビジネス・モデルを提起しています」という清岡さんの会社はこの問題の解決の可能性をもっているとおもいました。お話を伺っていると、お父さんは竹職人だったとか、タケに対する並々ならぬ思いのあることが伝わってきました。

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そこで、7/6(日)の講演会にお招きし、「竹の未来」というタイトルでおはなしをしていただくことにしました。そのあと、市民との討論会をしたいといったら、7/18、19にやはりすいはくで特別シンポジウムをひらいていただける、地球研の佐藤洋一郎さんも、「大変興味がある、時間さえとれればぜひ参加したい」といって手帳をとりだし眺めていました。もしそうなればきっとおもしろい企画になるでしょう。詳しいスケジュールはおっておしらせします。ご期待ください。

(カンチョー)

写真上:いろいろの竹製品のならぶ棚(開発中もふくむ)
写真下:実験室を案内してもらう

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