紫金山にオオムラサキが飛ぶ・・・といいなあ!

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兵庫県丹波市柏原(かいばら)にある丹波の森公苑では、河合雅雄名誉苑長がオオムラサキの飛ぶ森にしたいとエノキを植えるところからはじめ、昨年、オオムラサキを飼育するのに成功しました。50数頭だったオオムラサキは、越冬段階で1000頭以上にも増え、今年も丹波の森公苑のアイドル・客寄せオオムラサキとして大活躍しています。

→今、恋の季節は終わりにちかく、オスは命を落としているかボロボロという状態。蜜を吸いに集まっているのは、ほとんどメス。

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→ということは、ベビーラッシュ!
葉っぱのうえに、卵と孵化したばかりの1令幼虫・・・なんですが、見えますか?
河合名誉苑長の案内で見て回った、すいはく「カンチョー」、うらやましがることしきり。
越冬するときに数頭の幼虫を分けてあげますよといってくださったのですが、しかし、吹田には丹波の森公苑みたいにエノキ全体すっぽり覆うような場所が確保できないし、資金的にもムリ・・・とぼやいていると、案内されたのが、こちら。

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これは、枝を寒冷紗ですっぽり覆ったもの(とじ目はホッチキスで!)。去年の場所では、全部育てきれないので、少しこちらへ疎開させて羽化させたということです。
オオムラサキは、生きているエノキの葉っぱを自分の座敷として確保し、そこから出かけていってよその葉を食べるという習性があり、蚕みたいに箱に入れてエサをやればいい、というわけいにはいかないので、こういう仕儀となったそうです。成虫になったら、(カブトムシのように)クヌギの蜜を餌にするそうですからはなしてやればいいそうです。

紫金山ビジターセンター建設の計画もすすみ、博物館を中心にして自然研究を育てる条件がようやく整ってきました、とカンチョーが言うと、河合先生は「自然とのつきあいは、ハードはもちろんだが、小さな工夫をしながらやってくソフトつまり自然を愛するこころが大切なんだよ。講演会をやったり、現場で検討会をやるといいね、応援しますよ」とおっしゃいました。国蝶オオムラサキが優雅に紫金山に舞う、そんな夢のような情景が再現できるでしょうか?

(こぼら)

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