「千里の竹」展-前半戦をふりかえって

画像

「千里の竹」展もようやく会期の前半をおえようとしています。
「はつゆめ博物館」というこのブログの企画で、どんな博物館になればいいかを語り合ったことがあります。そのなかで、「放課後、子供たちが集まって来る博物館になって欲しい」というTさんのコメントが印象にのこっています。

この展示は、夏休み企画なので、そんな試みをするにはちょうどいい機会だと考えました。ただこんなものがあるよ、とモノを並べてみせ、教えようとするのでは彼らを呼び寄せるのはムリでしょう。

プール、海水浴、ディズニーやユニバーサルなどの遊園地、、ゲーム、そして塾・・・考てみえるとこれらはすべて参加型になっています。そして、子どもは流行に敏感です。だから、古い記憶を持ち出して、時代を嘆くだけでは何の解決にもならないと思います。

この展示では竹関係のボランテイアの協力を仰ぎました。彼らの活動をみると荒廃した竹林の再生と竹材の利用が中心になっています。それは一見、懐古的に見えるのですが、エコロジーに裏打ちされた、人と自然の関係を見直すという現代の先端を行く思想を反映していることに気づきます。もしそれが、流行(時代的風潮と言い直しましょうか)であれば、子どもたちに関心を持たせることは不可能ではないでしょう(最近、ときどきですが、新聞や雑誌で博物館の記事をみるようになったのは、こころ強いかぎりです)。

以上のような意味では、私たちは経験不足であり、準備もじゅうぶんではなかったのですが、市民のアイデアや要望をくみ上げながら、出来るだけイベントの数を増やしてみました。保育園の園児たちの劇、高山茶筌の実演、おもちゃ、籠編み、勾玉作りなどのほかに、トンネルアートの制作、流しそうめんやさぬきうどんの供食、次のイベントの準備に忙しく立ち働く竹ボラさんなど、博物館の周辺は、なかなかのにぎわいを見せています。初夢がかなったといえるのでしょうか。

後半戦では、市民グループの企画が中心になり、エジソンの電球ー竹フィラメント、おもちゃづくり、竹林の体験や観察会があります。そんな体験が、子どもたちの 夏休みの自由研究に役立てばいいなと思っています。

(カンチョー)

■後半戦イベント・ラインナップ■
8/3(日)午後2時~「すいた竹取寄席」
8/7(木)午前10時~11時30分と午後1時30分~3時「竹で遊ぼう」
8/9(土)午後2時~3時「昔のあかりと竹のフィラメント体験講座」
8/16(土)午後1時30分~3時30分「竹のおもちゃづくり」
8/17(日)午前9時30分~午後4時頃「竹林バス見学会」
8/21(木)午前10時~12時「里山・竹林自然観察会」
8/23(土)午後2時~3時「博物館トーク 竹と隼人とかぐや姫」
8/24(日)午後2時~3時30分「尺八演奏会」
8/30(土)午後1時30分~3時30分「フォーラム 竹と市民」

コメント

  1. きょうちゃん より:

    カンチョー 竹力ですよね

    ところで、提案?

    リオちゃんの周りに、「記念殖竹」てどうでしょう
    あの、「日本の三竹博士」にお願いして、竹種の選択なんて・・勝手に想像

    リオちゃん待ってね

    あ~いず 磐梯山 宝の山ょ・・リオちゃん神社出来そう
    朝寝・朝酒?でもしたいです

  2. てつ より:

    竹は 身近なものですが いろんな可能性があると思います

    もう 25年ほど前になりますが 京都の山奥で子ども達と 7泊8日で 竹を前面に出し 中学生とキャンプをした事があります(主催 京都ユースホステル協会)

    竹の食器に 竹で ご飯を炊き 内緒の 骨酒 竹の基地を造り
    竹のジャンボクラフト 可能性は いっぱいあるんです

    必要なのは 触れる環境と 時間 無理してでも やってみたくなりました(^^)

タイトルとURLをコピーしました