世界をかけるビール: 中国ビールが変化している!

数日前のブログで、吹田駅でのアジアンフェアにて
中国ビールも出ていたことを知りました。
燕京ビールは、日本ではなかなか手に入りません。
日本人にとって、中国ビールと言えば、青島ビール。
しかし、中国に行ってみると、各都市で所謂「地ビール」があります。

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北京:北京ビール、燕京ビール、五星ビール
西安:漢斯ビール、西安ビール
青島:青島ビール、匯泉ビール
済南:山ビール
鄭州:金星ビール
武漢:百威ビール
哈爾浜:哈爾浜ビール
雲南:大理ビール
杭州:西湖ビール
貴州:芽台ビール

まだまだ果てしなく続きます。
1980年以降、全国で約800の銘柄があったそうです。
各都市をまわるたびに違う味のビールが飲めるので、
行く先々でビールを飲んではラベルを集めていたのを思い出します。

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ところが、最近ビールの銘柄が急激に減ってきたようです。
かわって、どこに行っても青島ビール、燕京ビール、
哈爾浜ビールなどが出て来るようになりました。
楽しみにしていた中国的地ビールの味わいが、
あの広大な中国どこに行っても同じビールで飲めるようになってきたわけです。
ビールをめぐる風景つまり景観が変化しているのかもしれません。

この背景にはどうも急激な経済成長と、政治そして企業の戦略がありそうです。
輸送手段の高速化と効率化、収入増に伴う税収、外資と国内企業との熾烈な争奪戦。
日本でもこうした変化はかつてあったようです。
たかがビール、されどビール。
中国のビールを取り巻く世界について、つづけて少し書いてみます。

(makiba)

すいはくでは、makibaさんが所属されている総合地球環境研究所と共催で
シンポジウムを開催します!!!

11月15日(土曜)午後1時30分~4時
シンポジウム
「とりあえずビール! ビールをめぐる世界の景観」

コーディネーター : 内山純蔵氏(総合地球環境学研究所准教授)
「ヨーロッパ」 ばん澤歩氏(大阪大学准教授)
(*ばんは方へんに鳥)
「アメリカ」 ダニエル・ロング氏(首都大学東京准教授)
「中 国」 槙林啓介氏 (総合地球環境学研究所研究員)

会場 博物館講座室 先着120名
申し込み/不要 ・ おみやげ付

makibaさんのブログネオマップのフォーラムでは、近頃ビールの話をいろいろかいていらっしゃいます。こちらもぜひよろしく。

コメント

  1. かんちょー より:

    中国は21世紀に入ってビール生産が急激な伸びを示し、今や世界一の生産国になっています。外国からの参入もめざましく、すいたのA社もがんばっていると聞きました。地方の小さな会社が数社に統合されていくという情勢は、明治期の日本ビ-ル界のありようと酷似していますね。

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