1月20日は大寒、そして2月4日は立春。今が年間でもっとも寒い時期です。インフルエンザが大流行のきざしがあり、みなさま手洗い、うがいが欠かせない毎日ですね。わが家の庭にフキノトウが出てたので天ぷらにしていただきました。
春が待ち遠しい毎日ですが、ふと考えました。秋のお彼岸から春のお彼岸までと春のお彼岸から秋のお彼岸までの時間というか日数の違いにお気づきですか?じつは、秋から春までは178日なのに対し、春から秋までは187日と9日も夏が長いのですね。ところが、冬至から夏至の時間は冬から夏も、夏から冬もほぼ同じ日数182~183日なのです。
冬至?春分?夏至?秋分は地球が太陽の周り=360度をまわるのを90度ずつに分けた場所に来た日を言います。これら各々の中間に立春、立夏、立秋、立冬があります。これらで360度が8等分されることになります。各々の角度は45度になります。しかし冬至から立春、立春から春分と45度ずつ地球が回っていく日数を見ると44日~47日かかっています。どーしてなのかな~?
24節季ということばを耳にしたことがありますね。一部の方には「洗いの殿堂通信」が届きます。それらは立春から春分の間=45度をさらに15度ずつに分けたところにあります。大寒から立春までの間に地球は太陽の周りを15度動くのです。その動き方が冬と夏とでは違っていました。
地球が太陽の周りを回る円はまん丸ではなく、楕円だったのです。地球と太陽が最も近くなるのは1月4日=これを近日点といいます。逆に最も離れる=遠日点は7月4日(アメリカの独立記念日)です。
ここでなつかしいケプラーの法則ってのが出てきまして、近日点付近では地球の動きは早くなり、遠日点付近ではゆっくりになります。だから冬至から立春までは44日で45度をまわりますが、夏至から立秋の45度は47日かかってしまうのです。この地球の動き=公転速度が一定でないことが、(しかし地球の自転速度は一定なので)冬至の日の入りより12月第一週の日の入りが早いという現象の一因でもあるのです。
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今年7月22日に皆既日食があります。7月なので太陽との距離が最も離れた時期、つまり太陽は年間で最も小さく見えます。月も地球を楕円軌道でまわっていて、よりによって今年の7月22日は月が地球に最も近づくときなので、月はふだんより大きく見えるのです。大きな月が小さな太陽をかくすので、皆既日食の時間は6分を超え、理論で考えられる最長時間の皆既日食が起きるのです。
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ブログネタがないので、フキノトウからこのようなことを考えてしまいました。
(おーぼら)
コメント
今年の夏休みは、吹田「鎮守の森」とか「21世紀の森」とか、「す市環」の皆さまにも大協力をお願いして、理科てきな展示をしたいのですが、切り口を考えているところです。動物ならマチカネワニ、ゾウ、牛、馬、狐、狸、ネズミ、鳥などの写真と「骨」を並べる昆虫は比較的簡単か。植物は展示が大変なのですが、食べられる野草、薬草、(野菜も?)の写真?、おーばらさんの言ったクワイの絵馬とか、古い絵図も。それに付随して、お料理教室をやるとか。それにしてもBDさんは食いしん坊ねー。
カンチョー様がそんなにフキノトウがお好きだとは…そうです!何と言っても日本の春一番の味ですよ。さあ、春の七草はとても少なくなっているものが多いですが、春の草の若葉、若芽をさがさなくっちゃ。かなりの草がたべられるのですから。ところで、フキノトウは蕗の花、蕗は日本古来のものでしょうか?中国から入ったものでしょうか?昔、日本古来のものと思っていた梅が違っていたり、植物は難しいです。そうだ、博物館で実施してもらうえせんか?「日本の草木、外来の草木展」その利用方法。人間は草木を昔からさまざまに利用してきたのですから。まずは「人間と草木」からいかが?そうそう、「人間と昆虫」なんてのも。いかがなものでしょうか?ちょっと遅めの博物館初夢!
もうフキノトウがそんなに出てますか。探しに行かなくっちゃ。私はフキノトウ・マニアで、この時期は西日本、そのあと飛騨、東北とフキノトウ前線とともに北上、最後は日本アルプスの雪渓下まで追っかけていました。いちばんうまいのは、味噌を付けてナマで囓るとき、そして醤油だけの佃煮にして茶漬け。野蛮な食べ方だとヒナンされるのですが、あのニガイのがいいの。