丹波の森公苑からお輿入れしたオオムラサキの幼虫は約120頭、博物館のウラ、紫金山公園の入り口の手製ケージのエノキですくすくと育っています。
そとから観察してると、「オオムラサキはタテハチョウ科、紫金山では見たことがない、このあともっとおおきくなってサナギ、チョウとして飛び出すのは夏休み頃でしょう」、と解説してくれた少年昆虫博士がいました。
ところが、困ったことに幼虫が、天敵のアリの集中攻撃を受けています。したがって、成虫の成長数がぐっとすくなくなるかもしれません。ケージを設けたのは、トリに食われない、ハチを防ぐための対策でしたが、予想外の敵もいたのです。しかし、駆除剤は幼虫への影響が心配で散布出来ず、木酢・竹酢液などを散布してます。
オオムラサキが都市域で姿を消していったのは、エノキ林が切られていったためだと思ったのですが、ほかにも天敵や気候などの要因があったのかも知れません。
それでも、いろいろ試行錯誤しながら、大型の美しいオオムラサキが、紫金山の空を舞う日が楽しみです。
(カンチョー、写真撮影:きょうちゃん)
コメント
ああっ、カンチョーとシンクロっちゃった!雨が落ちてきたのでブログでも書くかと思ったら…
写真1,地面に点々と見える粒がオオムラサキのフンです。
この粒が卵って意味かと思っちゃいましたー。
いっぺんに120頭の食欲旺盛な幼虫に葉っぱを喰われ、まさしく死活問題に直面したエノキの立場からみれば、アリは天の助けですね。何でもバランス、適量というものがあるような気がいたしますが・・・
そうか。動物はできるだけ多くの子孫をつくる(サンゴ、カキ、虫など何億、何千と卵をうむ)rタイプと、すこししか子を作らない(人などほ乳類)K戦略をとるタイプの2つがあります。チョウはあきらかにr戦略タイプです。しかしその、幼虫や卵を食べて生きているムシや鳥がいる。すると、紫金山のオオムラサキはいま、栽培化の道を歩んでいることになる。収穫を上げるために薬をまいて、生態系をこわしている、人の横暴さがわかりますね。
R戦略
アリにしてみたらせっかく平和に暮らしとったのに人間がやってきてなんちゅうことしてくれるねん!ワシ分け前もらうで!ってことなんですかね。